イスラエルではそこそこ英語が通じる。といううわさを信じて、ヘブライ語の語学学習は全くせずにイスラエルにやってきた駐在妻・a-box-of-chocolateです。昔、小学校でやった「マイム・マイム」というダンスがありましたが、実はあれはヘブライ語で「水」を意味する。というのを偶然テレビで見て知っただけ、あとは「シャローム」=hello、そんな程度です。語学力とは呼べないほどのひどい有り様で、テルアビブでの生活がスタートしました。
【イスラエル=英語が通じる】というのは本当なのか?
駅や空港、街中の大通り、バス停は、英語との二重表記。店員も英語OK
日本国内でもそうですが、交通機関は英語アナウンスが流れたり、駅名やバス停の名前が英語で電光掲示板に流れたりしますが、テルアビブも同様です。所要でバスには一回だけ乗りましたが、グーグルマップを見つつ、停車場の名前表示をよーく見ていれば大丈夫でした。グーグルマップ命!状態ですが、グーグル様ですら時折ヘブライ語で地名表示をしてくるため、パニックに!街中では英語で会話している人すらいませんが(おそらくヘブライ語、またはアラビア語が聞こえてきます)、空港スタッフやショッピングモールの店員は英語を流ちょうに話せる人ばかりです。銀行口座を開設に行った時も、スタッフは英語で説明してくれました。日本国内よりも、「英語の日常会話」ができる人は圧倒的に多いかなという印象です。
スーパーの商品名はヘブライ語のみ!
日本国内のスーパーやホームセンターと同様に、商品名にいちいち英語表記がしてあるお店は、少なくとも私が行ったところにはありませんでした。読めないって、本当に困るなぁとひしひしと痛感…。
イスラエルは香辛料の種類が豊富で、量り売り、瓶詰、ありとあらゆる種類のスパイスがあるのですが、ロシアンルーレットのごとく、中身がなんなのか想像もつかないものが多数。しかも大量。ターメリックだけ試してみたくて、小さい瓶のものを購入しました。
なんというか・・・What’s this? It’s a potato.の世界です笑。ジャガイモっぽい冷凍フライを夫が購入してきたら、それは白いんげんのフライだった、という面白エピソードがあるのですが、その類のことを何度もやってしまうのでは?と思うほど、売っているものの見た目だけで何かが判断できないものも、たくさんあります…。特に、いくらで売っているのか分からないのが痛い!
この写真だと、「14」「15」という数字が見えますが、これは1kgあたり14シェケル、とかそういう意味です。ちなみに1シェケルは40~42円程度なので、15シェケルは600円です。レシート見ても、結局何をいくらで買ったのかよくわからないし、高いのか安いのかもわからない。本当に、なにもわからないまま、とりあえず買うことはできる、という雑な生活のスタートです…!
しかし。こんなときに頼るべきはAI。グーグルレンズを通した翻訳機能を使えば、瞬間的にヘブライ語を日本語にしてくれます!ぶっちゃけ、グーグル翻訳などもありますので、AIツールがあれば生きていくことは可能です。非常に手間がかかるうえ、一つ一つの商品にカメラを向けている怪しいお客にはなってしまいますが・・。
さきほど、店員さんでも英語が通じる人が多い、と言いましたが、この最寄りのスーパーは全く通じません。レジで「ポイントカードある?」的なことを聞かれた(と私は解釈した)のですが、何言ってるかわからず、聞き取れた単語をオウム返ししたら無視されました笑。「〇〇です」という支払合計金額も聞き取れないので、会計はカード一択。クレカ万歳。レジに律儀に並んでいた私ですが、なぜか店員が横入りしてきたり(休憩に行く前になんか買った、みたいな雰囲気)、その前に並んでいた人は会計が終わったのに買い忘れたものを取りに戻って、別の女性が会計しているのに「これもくれ!」みたいに強引に割り込んでいたし、なかなかに自由な感じでした。ヘブライ語がわからないと、こういう自己主張もできない消極的なお客にならざるを得ません!
かなり物価が高い国・イスラエル
テルアビブは、ニューヨークなどに並んで物価の高い都市だそうですが、それは本当です。野菜とパン、冷凍食品、乳製品などをかごに一杯分くらい買って、200シェケル(約8000円)オーバーです。今日は大きなシードパン2つで19シェケル、セール!となっていて(一つだと12シェケルという価格破壊)、ついつい2つ買ってみましたが、よく考えてみると、スーパーのベーカリーコーナーのパン2つで775円。ヨーグルトも同じような値段でした。冷凍のチキンナゲットは26シェケル(1061円)でした。なにか一つ、ちょっと買うとすぐ1,000円!という感じです。日本の物価が安すぎるのか、イスラエルが高すぎるのか、もはや判断がつきかねます…。
日本食の調味料を調達
Sarona Marketというめちゃくちゃおしゃれなマーケットがあり、そこに行ってみました。
その一角にある、East West Storesというアジアンフードを取り扱っているお店では、しょうゆ、みそ、みりん、そば、うどんなど、日本食も手に入れることができます。中国、韓国の食材も豊富に並んでいました。
私は1リットルのヤマサ醤油を買いました。39.6シェケル(1506円)で。
安いか高いか、ではないのです。要るか要らないか、なのです。笑
ちなみに味噌やみりんも、似たようなお値段で売っています。ヨーロッパと同じような値段設定です。やっぱり調味料をもっと日本から持ってくればよかったなと、ひどく後悔する瞬間でもあります。どうでもいいものばかりイスラエルに持ってきたのに、肝心なもの持ってきてない!と思う瞬間でもあります。でも、お金出しさえすれば買えるので、大丈夫です!郷に入っては郷に従え、のマインドです。
このお店のオンラインショップは、あきたこまちも販売しています。74シェケル。
日用品も高い、イスラエル。ニトリとダイソーが神がかっている件。
収納はそこそこある家なのですが、ちょっとしたラックとかケースとか、そういったものは低コスパ・高品質で揃えたいですよね。カラーボックスが110円で買えるのが当たり前の国・ニッポン。ハンガーだって、雑巾やダスター用の布だって、ちゃんとした作りのものが手に入るのが当たり前の国・ニッポン。ほとんど全て持参したのですが、なぜか持ってこなかったもの、、、お玉…。ほとんどのキッチン用品も備え付けの家なのに、なぜかお玉だけないので、買いました。
MAX stocksという雑貨屋風なお店が、日用品がかなりお安く手に入る部類のお店で、新生活用品はここにいけばそれなりにそろいます。
お玉、追加で買ったハンガー、スプレーボトル。25シェケルぐらいしました。お玉が5.9シェケル(240円)、ハンガーが10.9シェケル(445円)。3点330円で買えるのは、きっと世界中で日本だけです!!!15万円もかけて運んだ荷物の中に、どうしても必要なものに限って入ってないのです…。でも、繰り返しになりますが、テルアビブはなんでも現地調達できる都会です。
結論。ヘブライ語がわからなくても生活はできますが、わかるに越したことはない!
グーグルに頼り、英語ができる人に頼り、なんとなく雰囲気で買い物したりと、生活できなくはない、という新生活のスタートですが、やっぱりその国の言葉がわかるほうが、駐在生活はもっと楽しくなるだろうなと思います。アジア人および外国人はあんまりいない国なのかな?と思いますが、イスラエルという国の文化や人々の考え方、話している内容などがわかったら、もっとローカル生活が楽しくなりそうです。
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