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【イスラエル駐在6か月】10月はユダヤ新年★ロシュ・ハシャナー!ハイ・ホリデーシーズン到来のイスラエル!

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【イスラエル駐在6か月】10月はユダヤ新年★ロシュ・ハシャナー!ハイ・ホリデーシーズン到来のイスラエル! イスラエル入門

こんにちは、a-box-of-chocolateです。あっという間に10月がスタート、日本を離れてまもなく半年が過ぎようとしている今日この頃、テルアビブ市内でもミサイルアラートとサイレンが聞こえる生活が日常茶飯事になってきました。この非常事態に慣れてはいけない、と頭では分かっていますが、街中の人たちを見てもたいして気に留めている様子もなく、滞りなく日常生活が続いています。北も南も激しい攻防が続いている国勢からは想像もできないほど、の~んびりとカフェやビーチで寛ぐ人が多数。そんな様子を見ると、「あれ、やっぱり大丈夫なのかな?」と安心感すら覚える今日この頃です。もはや遠い国で起きている他人事にすら感じる戦争ですが、それは国民がIDF(イスラエル国防軍)に寄せる絶対的信頼なのか、いろいろ諦めているのか、その辺の真意は図りかねますが…。

ミサイルアラートのアプリ通知にいたっては、緊急地震速報を受信したときの感覚に近いものがあります。震度4くらいならたいしたことないかな、と判断してしまいがちだったり、それが家から遠かった場合には尚更、自分にあんまり関係ないかも?と思ってしまったり。かたや、大地震に自分が巻き込まれるかも!という恐怖に怯えて過ごしたり。5月に初めてミサイルアラートを聞いたときははびびりまくっていた私ですが、かれこれイスラエル生活も半年、慣れとは恐ろしいもので、良くも悪くも冷静に判断・行動できるようになってきました…。アメリカ大使館が作った【ミサイル発射時の避難マニュアル(英語)】もあるので、もはや備えあれば憂いなし、の心がけで生活するしかありません。

さて、こんな緊迫した情勢に逆らうかの如く、人々がゆる~り、のんび~りしている(ように見える)のは、ユダヤ歴ではまもなく新年を迎えるからです!日本人的な感覚で言うと、今は年末年始、もうすぐお正月でそわそわするな~といったところでしょうか。しかもこの新年から先も国民の祝日が続きまくるイスラエルは、最高のホリデーシーズンに突入しているのです!

Rosh Hashanah (ロシュ・ハシャナー)!10月2日の日没~ユダヤ暦の新年が始まる!

the Jewish new yearことロシュ・ハシャナーは、ペサハ(過ぎ越しの祭)から数えて第七番目の月に当たり、その年によって日付が変動します。2024年は10月2日(水)の日没~4日(金)の日没までで、祝日です。土曜日はもともと安息日、そして日曜日はアメリカンスクールも夫の仕事もいつもどおり休みですので、我が家にとっては事実上の5連休。רֹאש (rorsh)は「Head」、הַשָׁנָה(hashana)は「the Year」の意味で、「その年の頭」=「新年」を意味するようです。レジでお会計したあとなども、שנה טובה(happy new year)とあいさつを交わしているのをよく耳にします。שנה (shanah)=年, טובה(tova)=良い、の意味です。日本語でいうところの「よいお年を!」「あけましておめでとう!」ですね。親しい人同士でグリーティングカードやメッセージを送り合うようです。

おせち料理のごとく、伝統的なメニューが存在するロシュ・ハシャナー。

ロシュ・ハシャナーの起源は、神がアダムとイブを創造した日からスタートしているそうです。ロシュ・ハシャナー料理には伝統的に、蜂蜜(甘くて素敵な年を祈念)、リンゴ(アダムとイブが最初に食べた重要な果実)、魚(または羊)の頭(年の”頭(初め)”、文字通り頭を食べる)、ザクロ(実りある一年を祈念)などの象徴的な食べ物と、ニンジン・チムメ、タイゲラッハ、蜂蜜ケーキ(レカッハ)、蜂蜜コーティングのハラー(編み込みパン)など。蜂蜜で作られた甘い食べ物が多く含まれています。

日本ではほとんど食べたことがなかったザクロ。スーパーでもマーケットでも山積み
近所のベーカリーで買ったはちみつケーキ。シナモンが効いてるカステラみたいでおいしい!45シェケル(1800円)もしましたけど、何か?
スーパーにて。蜂蜜だらけの棚!国産の蜂蜜がたくさん売られている

こういった伝統的なメニューは、家庭料理として様々なレシピサイトに特集が組まれています。私はおせち料理は作らない・食べない(そもそも好きではない)ダメ日本人ですが…こういったゲン担ぎっぽい伝統的な食事をとるという点で、未知の文化であったイスラエルに対して、少し親近感がわきました。

【ロシュ・ハシャナーレシピ参照サイト】

Just a moment...
Serve Up A Sweet New Year: 10 Symbolic Foods for Rosh Hashanah
Simanim, or symbolic foods, are a big part of Rosh Hashanah and signify a good year to come. Get acquainted with 10 food...

その他、ロシュ・ハシャナーに関しては、こちらのユーチューブ動画がとてもわかりやすいです。子供向け動画&英語のアニメですが、ユダヤ新年の祝い方が端的に説明されています。

what is rosh hashanah?

新年=罪を捨てる!ユダヤ人はロシュ・ハシャナーに何をするのか?

ロシュ・ハシャナーの一般的な習慣の1つは、ショファールが聞こえる大聖日の礼拝に出席することです。
多くの人がタシュリッチの礼拝に行き、罪を追い払う手段として自然に流れる水域にパンくずを投げ込みます。ロシュ・ハシャナの二日目の夜には、新しさの象徴である新しい果​​物を食べるのが通例です。
Rosh Hashanah 2024 | My Jewish Learning
In 2024, Rosh Hashanah begins at sundown on Wednesday, Oct. 2 and ends at sundown on Friday, Oct. 4. Rosh ...
ロシュ・ハシャナーの初日に、ユダヤ人は伝統的に流水域、できれば魚のいる水域に進み、象徴的に罪を捨てます。タシュリチの儀式には、この実践の原文である預言者ミカの最後の聖句(7:19)が朗読されることが含まれています。「彼は私たちの不法行為を隠蔽してくれるでしょう。あなたは彼らの罪をすべて海の深みに投げ込むでしょう。」

詩篇、特に詩篇 118 篇と 130 篇からの抜粋と、神がイスラエルを憐れみをもって扱ってくださることを願う嘆願やカバラの祈りは、さまざまなコミュニティでタシュリッチの一部となっています。
Tashlich, the Symbolic Casting Off of Sins | My Jewish Learning
jewish,learning,judaism, tashlikh, Rosh Hashanah, ceremony, water, fish, cast off sins, Lesli Koppelman Ross

Tashlich ceremony(タシュリッチ・セレモニー)と呼ばれる礼拝に行った後、川や湖に行ってパンくずを投げ込む=罪を水に流すそうです。Tashlichは“cast” “throw away”の意味なので、気分はまさに「禊(みそぎ)」でしょうか。滝行をして自らの不浄を取り払う…ほど激しくないですが、「水に流す=なかったことにする、リフレッシュする」という感覚は、日本人と近いものがあるように思います。

 神社でお賽銭を投げ込み、「幸運を願って神頼み」する日本人の習慣に対して、蓄積した自分の罪の意識を取り除いてもらうべくパンくずを水に投げ込み、「赦し、憐れんでほしいと神頼み」を乞うユダヤ人。日本の方が楽観的かな?という印象です。とりあえず前向きな抱負など言ってみがちな新年において、ユダヤ人は過ぎ去った年の自分自身の行いに真剣に向き合う時間としている。国や文化が変われば、信条や願いも違うものですね。

Rosh Hashanahと検索すると、たくさんの動画が出てきます。こちらも英語の動画ですが、今まで全く知らなかった文化的習慣を知ること自体が、私にとっては新しい発見に満ち溢れた「新年」です!

ロシュ・ハシャナーだけではない!連休に次ぐ連休!!10月がハイホリデーシーズンと呼ばれる所以。

ところで、こちらのカレンダーをご覧下さい。

ロシュ・ハシャナーの連休のあとには、「ヨム・キプール(贖罪の日)」と呼ばれるユダヤ人にとって一番大切な祝日が続き、さらに10月後半は「スコット(仮庵の祭り)」と呼ばれる連休が続きます。金曜日没後と土曜日はもともと安息日ですので、通常稼業日(白枠)を数えてみると14日しかありません…!月の半分が休み。よって、お金持ちのイスラエル人はひと月丸ごと海外旅行に行く人もいるそうです。知り合いのイスラエル人によると、この時期に働いている人はとてつもなくやる気がないから、たとえば修繕を依頼しても「ホリデー終わったらね」のように後回しにされることもあるそうです。気持ちはわかります。盆暮れ正月、ゴールデンウイークが一気にやってきたら、そりゃあ働く気力なんて起きないでしょう!

そんなわけで、我が家も連休だらけなのでどこかに旅行に行こうかと思っていたのですが…とにかく旅行代が高過ぎるのです!!!!中国の国慶節と時を同じくして、ユダヤ人が世界中に散らばっていく10月…。航空券代は5~10倍、それでも直行便はほぼ満席。イタリア、スペイン、イギリスなど直行便が飛んでいる場所はホテル代も異様に高くて…諸々の都合もあり旅行は断念しました。かといって、国内旅行と言っても、もはやハイファ市内ですら危なくて近寄れない状況。北部には繰り出せないし、南部(エイラット)は夏に行ったし、、、ということで、今月はテルアビブ周辺で過ごす予定です。

私にとって初めてのユダヤ新年、地元で開催される予定のイベントなどにも参加してみたいなと思うのですが、まもなく戦争開始から一年を迎えるタイミングでもあります。大規模な野外音楽イベントなど行って大丈夫なのかな?という心配も絶えない、とてもセンシティブな10月…。冒頭でも書きましたが、ミサイルアラートが連発するような不穏さが拭えない国内情勢でもあるので、少しでも平穏無事に、イスラエル人にとって安らかな「新年の始まり」になることを願っています。

追記(10月2日 現地時間20時)イランからの弾道ミサイル攻撃

追記です。夕方18時ごろ、シェルター近くにいるように、という通達が出ました。数時間以内にイランが攻撃してくる、と。ハッピーニューイヤー気分が吹っ飛ぶような、イランからの弾道ミサイルの嵐に見舞われています。現在、室内のシェルターに入っていて、フィジカルは無事です。家も壊れていないですし、怪我などもしていません。

いつものミサイルアラート通知ではなく、wi-fi-を介さずスマホに直接”emargency extreme”のメッセージが届きました(どうやって送られてきたのか不明)。そのままシェルターに直行、ドアも鉄格子も締め切ってしまって、外の様子は見えなかったのですが、ネット中継を見ていたら大変なことになっていました…。流れ星でもなければ、花火でもない。とんでもない光景です。

Home Front Commandは、国民の安全に配慮した行動制限を設けました。10月5日まで継続されます。

Home Front Command issues new directives for Central Israel, Jerusalem
The directives will be in effect until October 5 at 8 p.m.

ナイトメア・ビフォア・ニューイヤーです…。

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