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【備忘録・所感】緊急地震速報ならぬ、緊急ミサイルアラート。ガザからのロケット発射を受けて。

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【備忘録・所感】緊急地震速報ならぬ、緊急ミサイルアラート。ガザからのロケット発射を受けて。 テルアビブ日常生活

日曜日=週の始まり(休みではない)であるイスラエルより。a-box-of-chocolateです。ウルパンでのヘブライ語学習もラストスパートですが、私には衝撃的な体験だった、「緊急ミサイルアラート」について感じたことを忘れないうちに綴っておきたいと思います。

戦争が始まって以来、二回目のテルアビブへの攻撃。

2024.5.26(日)の昼下がり、ガザからテルアビブ市内に向けてロケット弾が発射されました。

Hamas launches rockets towards Tel Aviv
The Israeli army has said that eight rockets were fired from Gaza, targeting central Israel, including Tel Aviv.

前回は今年1月だったとのことなので、私がイスラエルに来てからは初めてです。来てすぐに、「緊急ミサイルアラート」の役割を果たす「RedAlert」というアプリのダウンロードを勧められて、いざというときのために登録だけはしていたのですが…

RedAlert - Israel Alerts - Apps on Google Play
The fastest, most reliable emergency alert app in Israel.

昨日、爆音で鳴りました(汗)

アラート音が「緊急地震速報」のアレと全く同じで、本当に心臓に悪いです…。エリア登録されている地点に非常事態が近づいてくると警告音が鳴ります。それと前後して、「ドン!ドン!!」という花火のような音が外から聞こえて、なんだー??と思っていたら、、、ロケット発射のアラートでした。実際のところ、私が住んでいるエリアはサイレンは鳴っていなかったのですが、ロケットはガザから発射されたもので、IDF(イスラエル軍)が迎撃したとの速報、そして以前紹介した素敵なビーチのある街(ヘルツェリア)周辺の空き地に着弾したと…。あとから分かったことですが、「ロケット弾」と「ミサイル」は違うもので(おそらく殺傷能力や破壊力が別物でしょう)、今回は「十数発のロケット弾」でした。

家族みんなで自宅にいたので、シェルター用のドア(分厚いやつ)がついている部屋にみんなでこもってみました。アラートは、少なくとも10分間はシェルターに避難せよ、とのメッセージでした。シェルターといっても、ベッドルーム兼の一室なので、、、これで本当にシェルターになるのか?と懐疑的です。

英語で現地のニュースをやってくれるチャンネルが頼り

ラファへの攻撃を警告する、ガザからのロケット弾

ガザとテルアビブの距離はわずかに100キロなので、ロケットやミサイルが発射されたというアラートを受けた時にはもうテルアビブに到達している可能性は大です。ガザ地区の中でも、ラファは大勢のパレスチナ人が避難所として暮らしている場所で、さらにそこへの侵攻も厭わないイスラエル。IDFの発表は、迎撃したから大丈夫、とか、実害はなかった、というものでした。実害がないとはいえ、ロケットやミサイルが自国の上空を通過している状態=普通ではない。やはり私は、戦争中の国に住んでいるのだとハッキリと感じました。そして、その警告的な砲撃があった直後に、さらなるラファへの侵攻を進めるIDF…。軍の公式発表は、ハマスの司令官二人を殺害し、35人の民間人が犠牲になった、というものです。明言しておきますが、私はイスラエルについて政治的にバイアスがかかったことを言いたくはないので、このエントリーでは「こういうことが起きている」という事実を記載します。

とても個人的な所感は、やはりアラートが鳴り響き、ロケットが上空を通過していく映像を見て、とにかく恐ろしかったです。今日のウルパンで、あのようなアラートが街中で一人でうろついているときに鳴ったらどうしたらいいのか?という話をクラスメートと話しましたが、頭を隠して安全を守りつつ、屋根のある建物に避難するしかない、という結論に…(涙)頭を守って頑丈な建物に逃げるって、私は地震の対処法で何度もやった、でも実際にそれが役に立つこともあれば、そうでないことも思い知っているので、結局人間なんて非力だな、、、という話をしました。

連日のように報道されているイスラエル軍のラファ侵攻の様子からして、ガザ地区(ハマス)からロケットを発射する施設や資金があったことにもびっくりしました。どちらの肩を持つつもりはありませんが、、、何の罪もないイスラエル人を大量に襲撃・誘拐して人質に取り、挙句の果てに殺害して遺体を置き去りにして、人質解放にも応じないハマス。対して、何の罪もない武器も持たないパレスチナ人を大量に虐殺して、テロリストが潜伏しているという大義名分で侵攻を繰り返すイスラエル軍。それぞれに言い分があり、大義名分があり、信念があるのでしょうが、、いったい、この争いの果てにあるものは何だろう?と思わずにはいられません。

報道されていること、何が真実で何が真実ではないのか。リテラシーを大切にしたい。

私のヘブライ語では、ヘブライ語の現地ニュースを理解することはほぼ不可能ですが、映像を見る限りIDFが攻め込んでいるシーンは繰り返し放送されていますが、パレスチナ人がどうなっているか、などの映像や情報はテレビ放送からは伝わってきません。

I24NEWS - Breaking news from the Middle East, Israel and around the world
I24NEWS brings you the biggest news and stories from the Middle East, Israel and around the world

こちらのi24newsは、イスラエル側からの視点で、どのような戦争が繰り広げられているかという報道が多めかなと感じます。サイトの中央には、戦争が始まってからの日数、犠牲者の数のカウンターがあります。イスラエル側も、かなりの被害を被っているのは事実です。

Just a moment...

The times of Israelは、記者の論説っぽいものもあれば、外交的なニュースも多く、他国からのイスラエル批判も掲載されています。

Breaking News, World News and Video from Al Jazeera
News, analysis from the Middle East & worldwide, multimedia & interactives, opinions, documentaries, podcasts, long read...

私は国外の中東メディアを参考にすることも増えてきました。アルジャジーラはドーハ(カタール)のメディア。英語版ではけっこうセンシティブな写真も掲載してますが、これも事実の一つであると受け止めるしかない、と。ちなみにアルジャジーラの報道によると、昨日のラファ侵攻で亡くなったパレスチナ人は少なくとも45人で、安全地帯とされているところも爆撃、遺体の多くは “charred(黒焦げ)”であると…。要するに、生きたまま焼かれ死んだ人もたくさんいるのです…。

最後に。最新の情報を得るために、エックス(X)で検索することも多々ありますが、このラファ侵攻に関しては、検索しなければよかったなと後悔してしまうほど衝撃的な画像や動画がたくさん流れています。ただ、フェイク動画なのか真実なのか、見分けることがとても難しいものたくさんあります。これもまた、ソースをしっかり確認すべき情報ではありますが、ハマスはパレスチナ人民を「人間の盾」にして潜伏を繰り返していて、侵攻されたエリアに残っていたパレスチナ人は、ハマスをかくまうための囮なのでは?などの情報もありました。これまでのインティファーダで自爆テロ攻撃を繰り返してきたパレスチナ軍の戦い方を考慮すると、、それもまた考えられる事実なのかもしれません。

この感覚、まさに3.11地震災害の時と同じ心境で、目を背けてはいけない事実だとしても情報を得るたびに滅入ってしまったり、それでも不安で検索してしまう、、、の繰り返しに陥りがちです。「あえて、こういった情報から心理的な距離を置く」ことも、自分のを守るためには大事かもしれませんが、自分のを守るためには、世の中で何がどうなっているのか、正確に理解できる立場でありたいなと思っています。

だから、ヘブライ語をわかるようになりたい、というのも一つのモチベーションではあります。21世紀の現代において、「目には目を、歯には歯を」というような報復の応酬を目撃することになるとは思いもよりませんでしたが…。この戦争の先に何が待っているのか。イスラエルは、そして世界はどこに向かっているのか。深く考えさせられた日曜日でした。

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