シャローム、a-box-of-chocolateです。生まれて初めてヘブライ語というものを「意味を持つ文字」として認識してから半月が経過しました。週五回のウルパン通学、毎日膨大な量の復習と宿題に追われて、文字通り一日中ヘブライ語のことを考えている日々です。さて、その成果はいかに…?
ヘブライ語を叩き込む!四技能をバランスよく身につけられる、素晴らしいウルパン。半月での成果報告!
Listening
まるで呪文のようにしか聞こえなかったヘブライ語が、少しずつ意味をなしてきました。私の印象では「バー」とか「シャー」という音がとても多いです。カタカナで書くのもアレですが、「アニ バー メハヤム。メエッフォ アット バー?」というと、「私はビーチから来ているのだけど、あなたはどこからきているの?」という女性同士の会話になります。これくらいなら、言われていることも、自分で質問に答えることもできるようになりました。実際のイスラエル人の会話はとても早口なので、聞き取れる自身はありませんが、現在形で主語+動詞+場所、を使った文章を聞き取れるようになりました。ちなみにテキストはスクールオリジナルなので、QRコードからダイアログの音声を聞いて自宅で練習できるので、とてもありがたいです。喉音といわれる「ハ(うがいをするような喉のポジションから、ハという感じ)」「R(厳密にはラではない、筆舌しがたい音)」は到底マスターできなさそうですが、理論上はそういう音がある、ということはわかりました。また、スーパーで後ろに並んでいる人が「アニ ロッツア~」と言っていて、「あ!これは〇〇がほしい!の意味!」と聞き取れたときは、ひそかに感動しました!
さて数日前から、何時何分、という時間を表す言い方を練習しているのですが、、、1から12までのヘブライ語が全然覚えられません!!!覚えられてないのに、リスニングクイズで何時と言ったか書き取るとか、今日にいたってはクラスメイトが自分のスマホ番号をヘブライ語で言ったものを、板書で書き取る、という練習まで登場…。ちなみに、全部数字を覚えられてないのは、私くらいです。三日前くらいに初めて聞いた数字を「使う」ところに至っていてます。よくよく話を聞いてみると、私(ともう一人のアメリカ人女性)以外は、もともと数字をヘブライ語で何と言うか知っている人ばかりです。スラスラと言えるのも聞き取れるのも、本当にすごい…。
ちなみに、ヘブライ語のリスニング向上には歌を聞いて、ヘブライ語の語感、リンキングなど耳を鳴らしていくとよい、と先生からアドバイスされました。イスラエルで大人気のポップ歌手、Noa Kirelの動画を貼っておきますので、ご参考までに。「
Speaking
基本的な文法の勉強を繰り返す中で、ここ数日は「ダイアログ(対話)練習」が多いです。まずはテキストに載っているものを自分たちで読みあう。そしてさらに、オリジナルダイアログをペアで作って、みんなの前で発表、という練習をしています。もう一度言いますが、習い初めてまだ二週間で、この実践的な取り組みです。私は動詞の変形パターンを完璧に覚えられていないし、大量に習った名詞も最初の方に習ったものは忘れていているので…だいぶハードル高いです。そして、学生の頃から様々な語学学校やコースに通いましたが、もうこれは日本人あるあるとしか言いようがないかもしれないけど、ペアになった相方さんに押し切られる。笑 私は自分のヘブライ語がゴミすぎて、ほぼ相方さんにリードしてもらってありがたいのですが、こうしよう、これを言おう、というアイデアに、OK!と相づち打つ側=私です。笑
普段は音声や先生(ネイティブ)のヘブライ語を聞いてばかりですが、非ネイティブ動詞でヘブライ語を話す、そしてそれを聞く、というのも、とても勉強になります。私の個人的感想ですが、ヘブライ語は日本語っぽく話しても、クセのあるアクセントになりづらいかな?と思います。特に外来語を一生懸命ヘブライ語に置き換えた音は、カタカナ語に近いものを感じます。「チップス」「ニューヨーク」など、まんま日本語だなぁと感じました。ちなみに、ヘブライ語にはWの音がないそうです。だから、New=ニュー。「ジャ」「チャ」に近い音も無理やり作り出している感じです。
Reading
筆記体と印刷書体の違いにもようやく慣れてきて、まぁまぁ読めるようになりました。でも、クラスメイトが書いた筆記体は判別不能なことが多いです。笑 上手・下手、ではなくて、自分で書いたものは自分で何て書いているか意識できるからかろうじて読めるものの、やはり手書き文字から情報を得るのは至難の業、というレベルの私。先生は授業中に生徒のノートを見て回って、間違いを指摘して直してくれるので、ネイティブからしたら、どんな手書き文字でも読めるのでしょうか…。
さて、ヘブライ語を読むうえでけっこうストレスなのが、国名と外来語です。「ジェームス・ボンド」とか「ヨーロッパ」とか。ものすごく苦労して解読したら、拍子抜けするほど簡単な単語だったりするのです…。本当に、「暗号解読」という言葉が相応しいですね。ですが、日本語のように複数の字形(漢字・ひらがな・カタカナ)を織り交ぜて書いてある、ということは決してないので、すべての言葉が今知っている文字列だけで形成されているんだ!と思えば前向きに頑張れそうです。
そして日本語に近いところで言うと、「and」や「to」「of」を意味する文字を、次の単語にくっつけて書く、という性質があるため、どこで区切れているのか判別がつかないことがしばしば。たとえば、「私とナタン」というような主語があったとして、「私 とナタン」のようなスペースの入り方なんです・・・。日本語の助詞はひらがなだから、まだ目印のような役割を果たしているとは思いますが、全部ひらがなで表記したら、単語の切れ目がわからない!と嘆く外国人は多いのかもなぁと思います。ヘブライ語風に言うならば、「わたし となたん」と書いてあったら、「わたし」&「となたん」だと思いませんか?笑
Writing
前回の投稿でもご紹介したように、ヘブライ語にはcursive(筆記体)が存在して、手書き文字は筆記体で書きます。少し話がそれますが、私は中学生の時に英語の筆記体を習い、かなりの量の練習もさせられた世代です。当時は、英語の授業で筆記体で板書する先生もいました。今は学習指導要領の改変に伴い、英語の筆記体を学校で習うことはないかと思います。今思い返すと、五線ノートいっぱいにアルファベット一つ一つの筆記体を練習しました。なぜあんなに筆記体にこだわっていたのか?というほど練習していましたが、おかげで英語の筆記体は今でもスラスラと書けるので、中学生の頃の私に感謝です。ℓや㎗も、当たり前のように筆記体で書いていましたが、我が子が小学校で習ってきた「リットル」=「L(大文字)」だったときの衝撃よ…!
そんな遠い日の思い出から30年近い年月が流れ、まさかヘブライ語の筆記体を練習する日が来るとは夢にも思いませんでした…!英語との比較ではありますが、ヘブライ語の筆記体は活字体とかけ離れている姿・形の文字が多い挙句、別の文字の筆記体同士なのに見た目がそっくりなものもあり、文字通り翻弄されています。テキストの問題を解く、ダイアログを書くなど、「書く」活動もとても多いので、ようやく慣れてきましたが。日本語で例えると、活字体はひらがなで、筆記体はカタカナです。といった具合でしょうか。例えば「つ=ツ」「し=シ」…カタカナは似通っているのに別の文字です、という混乱に近いものがあります。
さらに、日本語、英語の文字の見た目と似ているものもあるので、さらなる混乱。ב(bet)=カタカナの「ユ」に見えるし、ת(tav)=漢字の「刀」に見える。מ(mem)のcursiveは完全に英語のN(大文字)と同じ見た目なのに音はM、、、などなど、ほかの言語と混ざってしまうがゆえのミスもしがちです。
ウルパンが辛い…!落ちこぼれ東洋人、真面目さだけが取り柄です。
さてここまで読んでいただいてお気づきでしょうが、私は完全にクラスの中で落ちこぼれの部類です(涙)。というか!何度も言いますが!「ビギナー」の守備範疇が広いのです…!プライベートレッスンではないのでレッスンのペースは「真ん中の人」に合わせて進んでいくのは当然のことですが、母国語のバックグラウンドのハンデなども加味したところで、私は圧倒的にスロー。最初のレッスンで、先生が「言語習得は競争ではありません」とはっきり言ってくれていましたが、何だろう…びっくりするほど記憶力が低下しているのか、なかなか自分の中で定着しないのです。ちなみにクラスメートはとてもいいひとばかりなので、ものすごく助けてくれます!それでも、真面目さだけが取り柄ですから!レッスンと自宅学習を合わせて、この半月で80~90時間ほど集中的にヘブライ語を学習していて、少しずつですが「わかる」ことが増えてきた!という実感はあります。まるで受験生のごとく、①新出単語帳を作る、②覚えていない単語を付箋に書き出して部屋に貼る(冷蔵庫にいっぱい貼ってます)、③通学、およびちょっとした隙間時間にオーディオ再生と、かーなーりー真面目にヘブライ語に取り組んでいますよ、私。駐妻とは思えないほどの頑張りです(自画自賛)。
本日のタイトル、It’s never too late to learn,「六十の手習い」「八十の手習い」なんて言いますよね。実際にウルパンのクラスメートにも、60代の方がいます!さてレッスン期間は残り半分を切りました。やれるだけやります!!
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