夏真っ盛りのイスラエルより、a-box-of-chocolateです。朝6時でも26~28℃に達していて、エアコンをつけて寝ていても寝汗をかいている自分に気づいて目が覚めます。日中の気温は33℃前後ですが、ぎらついた日差しのせいか体感温度は36~38℃に達している日が増えてきて、暑すぎて屋外での活動ができない…引きこもりがちの7月です…が!ついダラダラしがちな毎日に変化をもたらすべく、私のストレス発散&趣味である「テニス」を再開しました!今回のテーマは「駐在生活におけるメンタル、および健康増進のためのスポーツ」です。
イスラエル駐妻生活:自分の生活に意義を見出したい(切実)!適度に体を動かして心身ともに健康でいる方法を見つけよう
「生産性のある毎日を送れているのか?」という呪縛
駐妻ライフって、実際のところ何してるの?
日本人とお茶&ランチ会、駐妻の集い、習い事、そしてお買い物三昧。お出かけしまくってインスタ更新しまくる、悠々自適なキラキラ生活♡
一般的な「駐妻」と聞いて連想するイメージは、優雅な専業主婦で、おしゃれなSNS映えスポットを巡ってキラキラした毎日を送っている…一度も駐在生活を送ったことがないときは、そんな印象を持っていました。そんな毎日だったらいいのになぁ・・・(妄想)
そういう方も、もちろんいると思います。テルアビブ市内には、SOHOっぽいおしゃれレストラン街やカフェたくさんもありますし、ナイトクラブもあるので、お酒やナイトライフを楽しむ方法も充実しています。
ですが!私は身軽な独身でもなければ、自分の仕事の都合で来ている駐在員(=自分の収入がある)でもなく…物価高のテルアビブで、バンバン外食したりカフェで贅沢したりする余裕はありません。しかもお酒が弱くてあんまり飲めないという有り様…。結果的に、ニートと紙一重の海外無職おばさんと化しているのが現実です…。
外は暑いし、外食はお金かかるし。部屋着から部屋着に着替えて、ゴロゴロ。スマホゲーム。YouTube。switch。U-NEXTで映画やアニメ、日本のドラマ視聴。時折、家事。気が向いたらヨガ。一日長いな~。
働かなくていい、ストレスフリー、やりたいことだけやればいいし、こんなにぐうたらな暮らしができて、サイコーについてる!!!と感じるか、私ってなんでこんなに生産性がないんだろう…子どもの夏休みみたいな生活が一生続くなんて、耐えられないんだけど…と感じるか。
仕事を辞めて、引っ越し準備に励み、イスラエルに着いて生活が立ち上がった時は、圧倒的に前者でした。バタバタした生活から抜け出せて、久しぶりにゆったりと専業主婦でいられる~!イスラエル、い海もきれいだし景色もいいし、思ったより都会的な生活が送れる~!…といった具合に。
ですが、時間が経つにつれて、後者の気持ちがむくむくとわいてきて、時間を無駄にしている自分に謎の罪悪感を持ったり、このままでいいのか?と焦ったり…自己肯定感がダダ下がりで、朝から晩まで在宅、そして昨日も今日も明日も代わり映えしない毎日が続くことに、だんだん滅入ってくるようになりました。
わかっています、この状況は圧倒的に「ないものねだり」なのです。仕事&家事、子どもの学校関連対応に追われて、朝もギリギリ、夜もバタバタ、疲れすぎて逆に寝付けない、、、栄養ドリンク飲んで無理やり睡眠とってまた翌日がやってくる、、、なんて身体に悪い生活をしていた日常ですら、「あの頃は忙しい忙しいと言いながらも、やるべきこともあったし、それなりに仕事も頑張っていたし、何より収入もあって好きなものを買えたし、楽しかったんだな」と、過去の生活を三割増しで美化して思い出してしまうのです。
「失った」と自分が思っているものにばっかり目を向けてしまって(忙しいけど生産性のある毎日、自分の収入、仲の良い友人や同僚との日々)、「代わりに得たもの」(ゆっくりと過ごせる時間、異国文化に触れる機会、新たな人々とのつながりや出会い)に対する相対的な価値は、まだ自分の中の天秤にかけても「軽いもの」として存在している、そんな心境です。
前の駐在生活序盤もこんな感じで、「前向きになれる言葉」系のインスタをフォローしたり、病み日記を書いてみたり(笑)、たいしたことしてない、適当な毎日を過ごす自分=価値のない人間、という思考から抜け出せるまでに、ものすごく時間がかかりました。
要するに、「生産性」や「効率性」が高い生活=良い生活、とみなしている自分の価値観を打破できるかどうか?にかかっています。時間に追われて必死に生きている毎日がよい、と言えるかどうかを考える隙もないまま生活してきたパターンが突然変わったときに、時間があるがゆえに、「本当にこんな生活でいいのかな?」と立ち止まってしまうのです。
「駐在員の妻」という仕事(ポジション)だと思って、自分の機嫌は自分でとる!
さて、私の凝り固まった価値観=生活の生産性や社会への帰属意識にこだわってしまう、という点を打破するにあたって、個人的になりたい駐妻の姿=自分の機嫌や感情を自分でコントロールできる自分、でありたいです。その結果、習い事なりランチなりを重ねることで自分が心地よい、異国でも自分の居場所ができると思えるなら、収入の有無など遠慮せずにそれにまい進したいです!なぜなら、家族帯同で海外にいる妻(および子ども)もある意味では「駐在員」という仕事を全うしているポジションですので、異国でみんなで生活するために頑張っている=大事な仕事をこなしている!と、自分を自分で褒めてあげたい!まず最初のステップとして、見知らぬ国に来て生きてるだけで偉いんですよ、私!!
春は、ヘブライ語教室(ウルパン)に通ってみました。自己投資費はかなりかかりましたが、ヘブライ語が少しわかるようになったことに加えて、新たな友人ができたことが最も大きなリターンでした。ちなみに、ウルパンのテキストの復習を少しずつやろう!と思っているのですが、なかなか捗らず、、、自主学習で頑張れるほどのモチベーションが維持できていません(–;)
私の息抜き&健康増進=テニス!
料理が好きな人、裁縫が得意な人、イラストが得意な人、、、人それぞれ好きなことや得意なことは異なると思いますが、今まで何の苦労もなく楽しめていた趣味や推し活などが、ある日突然できなくなる、というのも、駐在員のつらいところでもあります。私の場合は、「テニス」です。
実は、テニスを始めたきっかけは、前回の駐在生活でした。それまでろくに運動もせず(そもそも運動嫌い)、毎日時間に追われて忙殺される日々だった日本での生活でしたが、運動不足すぎてこのままではまずい…と思っていた矢先。子どもが習い事でテニスを始めたことをきっかけに、私も一緒に楽しめるスポーツができるようになれば、と思って一念発起。地元のテニススクールに入会して、きちんとコーチから教わりました(英語で)。
そこから、スクールで出会った人と知り合いになったり、レッスン外の時間も一緒に練習したりと、素人ながらもそこそこ楽しいな~と思えるようになりました。もちろん、週末に子どもと一緒にプレーをしたり、子どもの大会に同行したりと、テニスを通じて経験したこと、学んだことはとても多かったなと今でも思います。なにより、スポーツで適度に疲れたり汗をかいたりすることって、けっこう心地よいなと思えるようになったことが大きかったです。駐在生活において、身体を動かしてリフレッシュする大切さを実感しました。
駐在が終了して本帰国したあとも、帰任先でスクールに入り、さらには地元のテニス愛好会にも加入し、多いときでは週3回ほどプレーしていました。なかなか上達しないのですが(根本的なところで、体力も筋力もないので…)、とにかく「楽しいな、うまくなりたいな」という気持ちで向き合えるスポーツなので、ゆるゆると続けることができています。イスラエルへの駐在が決まって、スクールも愛好会も退会することになってしまいとても残念です。そこでお世話になったコーチ、プレイヤーのみなさん、本当に良い人ばかりで、転勤族の私にとって、まさに「一期一会」のよい出会いでした。
テニスは意外と身近なスポーツであるイスラエル
以前住んでいた自治体は、市で運営しているテニスコートもそこそこ多くて、サークルや愛好会向けのリーグ戦があり、比較的、テニスが市民レベルで普及しているように感じました。住む場所によっては、もうテニスを続けることはできないかな?と思ってイスラエルにやってきましたが、テルアビブでは、ATP250のツアーもやっていたのです!
残念ながら、戦争開始に伴いツアーは休止中です…。2000年から2021年までも、ガザでの紛争によりテルアビブツアーは中断されていたものが、2022年に再開。その年にジョコビッチが優勝して盛り上がりを見せていたようですが、翌年2023年は、またもガザでの戦争により中止。今後再開の見込みがあるのかわかりませんが、残念ながら私が駐在している間にプロの試合を観戦できる可能性は低そうです。
イスラエルにも、テニス協会がきちんと存在していて、国内リーグの運営、ジュニアの育成、海外ツアー参戦のサポートやデビスカップへの参加手配などを行っているようです。イスラエル国籍のプロテニス選手は、正直なところ私はまったくわからないのですが…今後は注目していきたいと思います。
ATPツアーをテレビで無料放送していることも(現在はスウェーデンで開催中のNordea Openを放送中)。ウィンブルドン選手権も全日程で放映されていました。イギリスとは時差が2時間なので、深夜帯に無理して…ということもなく楽しめました!
屋外テニスコートがたくさんあるテルアビブ
「tennis court Tel Aviv」で検索すると、市内には数多くのテニスコートがあることがわかります。特にヤーコン川沿いには複数のスクールもあり、ジュニアから年配の方まで、幅広い年齢層の方がテニスを楽しんでいます。「通えるスクールないかな…」とテニスコート巡りもしました。(笑)
見てお分かりの通り、基本、看板にも全てヘブライ語(およびアラビア語)しか書いていないので、スクールなのか、市営コートなのかの判別もつかず、グーグルレンズに頼りまくって調べまくりました。
bookingアプリ「Lazuz」で、簡単にコートの予約&利用ができる!
雨はほとんど降らないテルアビブですが、水捌けのよいハードコートがたくさん!数か所見て回った時に、明らかにレッスン参加ではなく個人でコートを使用している人が多く、、どうやって使うのだろうか?と調べてみたところ、なんと!アプリで簡単に予約ができました!
”Tel Aviv tennis court booking”など、英語で検索して見つけられました。そしてこのアプリ&サイトも英語仕様あり・・・ありがたすぎる・・・!さすがハイテクの国です。
名前、支払い方法(カード情報)などを登録します。またイスラエルIDの欄がありましたが、パスポートナンバーアレンジして入力してみたら大丈夫でした。(笑)
GPSをオンにすれば、自宅から近い順にコートを検索できます。利用料金は、だいたい50NIS~70SNIS/h。一時間あたり2000円~2800円です。夕方~夜はお高めだったので、ナイターの場合、ライト使用料金も含まれているのだと思います。あと、単純に夕方からのコートの方が人気が高いのだと思います。場所によっては、日中(11時~14時)は28NIS(約1120円)というお得な値段設定もありましたが、暑すぎて無理です!!!
テルアビブは渋滞がひどくて車移動が大変なので、自宅から自転車で行ける距離で、かつ空きがあるところを探して予約してみたコートが、こちら。
朝8時から9時までプレーしました!ちなみに子どもが対戦相手です。(笑)
7時が一番早い予約時間ですが、さすがにその時間に行くのは厳しいので8時にしましたが、、とにかく暑い…!左右のコートのお兄さんたちは、上半身裸でプレーしていました。汗が噴き出す噴き出す…久しぶりすぎて動きも鈍いし、ショットも酷いし、とにかくしんどい~~~!と思ってしまいましたが、、久しぶりにたっぷりと身体を動かし、自転車で片道30分移動し、いい運動でした!
テニスを始めて6年ほど経ったのですが、「ラリーができる」「とりあえず試合形式でもプレーができる」というレベルの私。子どもも同じく、6年習っていますが、上達の進歩度が違いすぎる・・・!小学校低学年の頃は、オレンジボールでお遊びテニスに付き合ってあげれば十分で、時にわざと負けてあげたりしたものです。現在はガチでショット打ち込まれて全く追いつけない母…バックハンドが下手くそだったはずなのに、スライスまで打てるようになっていて、完敗でした(–;)
このコートを拠点にしているクラブでは、サマーキャンプもやっているので子どもに参加して欲しいのですが、、やはりオールヘブライ語のレッスンへのハードル(心理的にも物理的にも)高すぎて、ためらっています。ちなみにキャンプは朝9時から午後1時まで4時間、一日155NIS(6200円)。学童代わりの習い事、スポーツキャンプ系なら妥当な値段です。他のテニスコートでも同じような値段でした。
英語でのレッスンならやってみたい、と言われてこのクラブに問い合わせてみましたが、英語で教えるならプライベートレッスンのみで、1時間300NISだと言われました・・・!たった1時間で12,000円!うちの子、別にプロ目指してないんで!!と言いそうになるお値段ですが、ピアノや語学のプライベートレッスンも、1時間200NISくらいと聞いたことがあるので、マンツーマン指導はそういうもの、なのでしょう。子どもには申し訳ないですが、この値段では通わせてあげられません。涙
親子でテニスは、はじめの一歩。いつかは地元の人ともプレーしてみたい!
真夏のテニスは早朝でも暑くて大変でしたが、やっぱり外で身体を動かすと一日の生活にメリハリがつきます!イスラエルに来て以来、何もかもヘブライ語というハードルの高さと、この国の物価の高さが相まって、習い事一つとっても簡単に参加できない点が、引きこもり生活を加速させてしまう要因でもあります。子どもが、そして自分がやりたい!と思ったことは惜しまずにやりたい、とは言ったものの…です。ですが、前回の駐在生活スタートから6年間、子どもも私もコツコツとテニスを続けてきてよかったな、と思いました。なぜなら、外国に来ても楽しんで取り組めるスポーツが一つでもあるって、心身ともに健康でいるためにとても大切なことですし、外の世界に踏み出していくきっかけにもなるからです。長い目で見れば、まだまだ駐在生活は始まったばかり。私もまた、新たな人との出会いや健康増進を目的に、いつかは地元クラブに通ってみたいなと思います!そのためにはまず、ヘブライ語をどうにかしないといけませんね…!
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