こんにちは、a-box-of-chocolateです。いろいろありましたが、無事にイスラエルで新生活をスタートした筆者です。今回はその「いろいろ」の部分について記しておきたいと思います。この時期にイスラエルに行く人なんていないと思いますが、ご参考になれば幸いです。
世界一厳しいセキュリティ検査で有名(!?)なエルアル航空(EL AL)の直行便を利用して、いざイスラエルへ!!!
「引っ越し」。それは体力的にも精神的にもハードワークで、魂を削られるような一大イベント。国内での引っ越しも辛いのに、それが海外引越となると、もはや骨折れ作業、いや心が折れる人生の一大事です。そんな大量の荷物を抱えての赴任において幸いなことは、イスラエルへの直行便が成田から就航していること!乗り換えなしでテルアビブまで行けるのは、本当にありがたいことです。
膨大な荷物のその後について
預け入れ手荷物10個で出国する、と心に決めた件ですが、やはり23キロに収まらないものも出てきました。32キロまでは別途手数料を支払うと預けられることがわかり、事前決済の方が少し安かったので、日本のエージェントに連絡して、二つほどオーバーサイズとして取り扱ってもらうことにしました。
ちなににエルアル航空の超過料金ですが、①空港で現地支払い(チェックインの時に測ってみたらサイズオーバーだった、などの場合)→1つ当たり140ドル(US)、②事前決済→1つ当たり95ドル+事務手数料1100円です。もちろん②を選択しました。恨めしいほどの円安のこの時期…140ドル=14,380円。2つ分で合計30,960円お支払い。ちなにみ段ボールやスーツケースのキャパ的に32キロも詰め込めるわけもなく、28キロ程度の荷物になりました。
のちのちの感想ですが、やはりこんなお金払ってまで持ってくる価値なかったよな~というものが大量に入っていましたが。日本のエージェントの人はとても丁寧な対応をしてくださいました。機内持ち込みの手荷物も多めになりそうだということも申し送りしておきます、と言ってくれたのでその言葉を信じて、小さいスーツケースにも荷物を詰め込みまくりました。笑
成田空港への事前配送
23キロ×8、28キロ×2の荷物を自力で持っていく、というのは絶対に不可能だと思ったので、ヤマト運輸の空港宅急便を利用しました。さてここで、私はとんでもないミスをしてしまいます。ウェブ集荷を申し込んだのですが、何かの手違いで荷物の個数が1、となっていたようで…集荷に来たスタッフさんに、「え?10個ですか?」と言われる始末…。事前に自分で伝票をオンライン作成しておいたのでそれを使ってもらい、幸いトラックの空き容量も十分あったようで、その場で追加集荷してもらいました。こんな重たい荷物をサクッと持ち上げて一人でトラックに積み込んでいたお兄さん…すごすぎます。ちなみに配送は搭乗予定日の10日前から集荷可能です。
関東某所から成田空港まで、キャッシュレス決済を利用して1つ(160サイズ25kgまで)3,168円、10個お願いしたので合計31,680円でした。(25キロを超えてたものもそのまま集荷してくれました。営業所ではないのでその辺はだいたいなのかもしれません。)
さあ、ここまでですでに荷物を持っていくための超過料金を6万円ほど払っています。そもそも、6個分の荷物超過手数料も約9万円払っていますので(以前の記事を参照)、荷物関連だけで15万円も費やした計算です。あんまり考えないようにしていましたが、、、EMSで1つ4万円かけて送るよりは安い、と思うことにします。
ちなみに、詰め込みまくった機内持ち込みのスーツケースは、二つまで持ち込み可能だが重量は二つで12kgまで、というルールを大きく上回り、なんと一つ12kgのスーツケースまで存在していました…。二つで軽く20kgを超えていて、もはやこの時点では絶望感しかありませんでした。また超過料金か??と覚悟。
成田空港へ。いざ出陣!
さて四月某日、いよいよ出国です。成田空港へは家族が一緒にお見送りについてきてくれました。エルアル航空は3時間前チェックインを推奨しているので、かなり早めに成田に向かいました。そして、いざ第一ターミナル(北ウイング)のエルアル航空カウンターへ。
その前に、最後の大仕事が残っています。それは空港のヤマト運輸カウンターから10個の荷物を受け取ること。空港用のカートって、スーツケース二つ分くらいのキャパシティーなんです。こちらでも、カウンタースタッフが一人ですべての荷物をカートに乗せてくれたので本当に助かりました。全部ピックアップした結果、、、絶対に一人ではもてない分量になりました(涙)手伝ってくれた家族に感謝です…。
写真に写っているFカウンターがエルアル航空のチェックインカウンターがある場所で、ヤマトのカウンターはその目の前でした。近くで本当に助かりました。荷物の量が多すぎて並ぶことも不可能だなと思ってスタッフに声をかけてみたら、トロリーをもって並んではいけないと言われました。まず人のチェックインだけするから、荷物は端っこにおいて並んでとのことで、言われるがままにカウンターの列へ。
荷物について質問攻めのチェックイン
事前にアプリからオンラインチェックインをしておいたので、カウンターで航空券を発券する、などの作業はとてもスムーズだったのですが、この大量の荷物を見て、スタッフもぎょっとした様子でした。それはそうでしょうね。。なんせ、この便に搭乗していた日本人は他に誰もいませんでした。観光で訪日していると思われるイスラエル人の団体が次々とカウンターに来ては行列をなしていて、スーツケースの中身を空けてチェックされている人も大勢いました。スーツケースを開けるためのテーブルまで設置されていたので、セキュリティに関してはイスラエル国籍の人に対しても厳しそうでした。
さて、私が受けた質問ですが、
・今日はどこから来たのか。誰と来たのか。
・この荷物は誰がパッキングして、どこから持ってきたのか。
・荷物の中に、第三者に頼まれて購入したものは入っているのか。誰かにあげる荷物なのか。
・・・というところまで英語で聞かれて、最後の質問にはNo gift or presentのように答えたところで、日本語が話せるスタッフとバトンタッチしてさらなる質問が続きました(汗)
・この荷物は先に宅配便で送ったというが、業者にはこの荷物がイスラエルにいくものだと言ったのか
・荷物を取りに来たドライバーは、これがイスラエル行きの物だと知っていたのか
・宅配便伝票やレシートに【イスラエル】の文字がないが、口頭では言ってあるのか
などなど・・・やたらと「この荷物はイスラエルに持ち出すものである証拠」があるか?という点を突かれました。集荷の際に、備考欄には海外赴任先であるイスラエルに引っ越すために持ち出す荷物だと入れて伝えた、と言ったら「わかりました。セキュリティに関する質問は以上です」と言われて無事に(?)預け入れの許可が下りました。集荷業者に荷物の詳細を伝えてあるのか、という質問は意外でした。でも集荷伝票に搭乗予定便名も書いてあるので、業者もわかってるはずなのですが・・・。
次々とスーツケースを開けられている人を見て、ここで段ボールを全部開けろ、と言われた終わりだなと思っていたのですが、それは言われませんでした。
さらに、4つのcarry-onバッグ、リュック、身の回り品やアウターを詰めたバッグなど、とにかく荷物だらけだった私…「二つまでなら無料で機内持ち込みスーツケースも預け入れ可能です」と言ってもらえたので迷うことなくお願いしました。ちなみにめちゃくちゃ重たかったですが、小さいスーツケースは軽量されませんでした。セーフ。
いざ飛行機へ!
荷物の回収、預け入れ完了までに一時間以上かかり、この時点で大汗かいて疲れ果てていた私ですが、その後のセキュリティブースや出国審査場はスムーズに通過できました。
搭乗ゲートからは、これから乗り込む機体が見えてテンションあがりました!この写真を撮っていた時にアメリカ人のおばさまも写真を撮っていて、「この機体は古かったものを世界一丈夫に改修されているの!身内がエルアル航空で働いてるのよ。とっても安全な機体だから大丈夫よ、乗れるなんて羨ましい」と言っていました。飛行機の種類に疎い私でもボーイング社は知っています。その女性の話を聞いて、この飛行機ですらフライト中に何かあったら諦めよう、と思いました。笑
搭乗ゲート周辺はイスラエル人ばかりだったので、ヘブライ語が飛び交い、すでに異国情緒あふれる感じでした。日本からの出発便なのに、スタッフ含めて日本人が誰も乗っていないフライトは初めてでした。機内の座席で隣にいた方には、「イスラエルには観光?」と聞かれて、「いえ、移住(引っ越し)です。でもヘブライ語は全くわからない」と言ったらとても驚かれました。笑
12時間以上に及ぶフライト
直行便なのでとても楽なのですが、それでも長時間フライト(しかもエコノミークラス)での移動はかなりしんどかったです…。夜の便だったのですが、乗り込んですぐに謎のスナックタイム。それから数時間後に夕食でした。
夜の便なので、しっかり眠れたら時差ぼけの心配もないな、と思っていたのですが、案の定ほとんど眠れず。。。隣で爆睡している子どもが羨ましかったです。映画を見たり、画面タッチのゲームをしたりしてほぼ徹夜。ちなみに音楽やポッドキャスト系はほぼ全部ヘブライ語コンテンツでした。
今回はフライト用に着圧ソックスも購入しました。長時間フライトは靴も履けなくなるくらい脚がパンパンになりますが、それはなかったので、靴下のおかげだったと思います。他に、ホテルなどでもらえるスリッパも、トイレへの移動用に持ち込みました。
今回持っていったフライトグッズの一押しは、ヨギボーのネックピロー!
ネックピローが固すぎて逆に首が痛い、なんて思っていましたが、この商品は首の横はしっかりホールドしてくれますが、真後ろはビーズがないため、椅子にしっかりもたれかかった状態で、寝落ちによる左右にぐらぐらする不快感や首の痛みを軽減してくれます。私は眠ってないのでなんとも言えませんが、、、背もたれとして使って腰の痛み軽減にも役立ちました。触り心地もよく、自宅でソファーに座っているときも使えます。(今まさに、使いながらこの記事を書いています)質量が大きいため持ち歩きには適さないのが難点です。ヨギボー二つ入れただけで巨大な手提げが一つ増えました。
私はヨギボー銀座店で試着して購入しました。お近くにヨギボー店舗がある場合は、ぜひ立ち寄ってみてください。いつかあの大きなクッションも欲しいです。
ベン・グリオン空港に到着!
さて、いよいよイスラエルに入国です。テルアビブ市内にあるベン・グリオン空港はイスラエルで一番大きな国際空港で、とてもきれいでした。空港はとても広くて、飛行機を降りてからbaggae claimにたどり着くまで、かなり歩きました。まず、イスラエル入国でほかの国と異なる点は、入国カードなる小さな青い券が必要なことです。入国審査場にたどりつくまでの道で、突然人垣ができているな、と思ったら、そこが発券所でした。パスポートをかざしてカメラを見つめると、自分の顔写真がコピーされたカードが出てくる機械がありました。審査場は、イスラエル旅券と外国旅券(foreign passport)に分かれていました。外国人レーンはガラガラでした!審査場入口で何かまた別のカードを渡され、出口にいるスタッフにそのカードを渡しました。青いカードを改札口にかざして外に出れば、入国完了!
12個の手荷物ピックアップ
忘れてはいません、日本から大量の荷物を送り出したことを…。最後の難関、手荷物のピックアップです。今度は子どもと私の二人だけで荷物をピックアップするなんて、無理難題。深夜遅くに到着の便でしたが、空港のポーターサービスを利用しました。
10個まで、料金は110シェケル、支払いは現金またはクレジットカード、というところまで事前に調べておいたのですが。いざ着いたら、ブースにはだれもおらず、電話を取って、となっていました。電話はすぐにスタッフが出て、そっち行くから待ってて~という感じでした。
「シェケルの現金はないからカードでお願いします」と言ったら、現金のみ。と言われ。え、話が違う。そもそも、身一つで現れたおじさん、カウンターにはレジ的なものもなく。「じゃあUSドルでいいよ。45ドル」と言われたので(そういう方法もあるようです)、ドル払いでお願いしました。
ここから先、荷物の運搬に四苦八苦して写真は全く撮れなかったのですが、、、
超巨大な台車の上に、次々とスーツケースを載せていくおじさま。私が「これです」と指示してピックアップしてもらう感じでした。10個と言っても、6個は巨大な段ボール箱だと言ったら「まじかよ」みたいな顔されましたが、、、スーツケース以外は、実はextra large baggageという別のレーンから出てくる、と教えてくれて、そっちに向かいました。6個のうち4つはどうにか箱として耐え抜いていましたが、1つは凹みと破れありで、今にも壊れそうな状態、もう1つはどういうわけかふたの部分がびしょ濡れでした。何かが漏れたというよりは、ほかの荷物からの被害(?)を受けたようで、よりによって書籍を入れていた箱でした。。
段ボールも、ポーターのおじさまがピックアップしてくれたのですが、ベルトコンベヤーから降ろすときに箱を垂直に立てて置いてました…ひぃぃ!そして、スーツケースやスポーツバッグを先にピックアップしてしまったので、その上に箱を載せるという荒業。とても大きくて重たいので、スーツケースの上で段ボールをドラム缶みたいにゴロゴロ転がしてました。笑 その方法でよく載せられるなぁと感心してしまうほどに。これで荷物が壊れていたら、頑丈に梱包しきれなかった私のせい?とかいろいろ考えましたが、結果、自宅に着くまでどうにか持ちこたえました…。
朝方3時、4時という途方もない時間に、ポーターサービスで運んでくれたスタッフ、そして自宅までの運搬を手伝ってくれた夫の会社のスタッフのみなさん、全員に感謝です。
引っ越し完了。と思ったら、とんでもないトラブルが待ち受けていた。
こうして250kg近い荷物をもって、日本からイスラエルにやってきました。テルアビブ市内はとても都会なので、東京にいるのと大差ない景色が広がっています。荷物との格闘に明け暮れた海外赴任準備生活も、ようやく解放されて自宅に移れた!と安心したのもつかの間、家にやってきた直後に、子どもが「スイッチ(ゲーム機)がカバンに入ってない!」と…。トラブルは続くよどこまでも…。この話も長くなりますので、また次回改めて。ーto be continuedー
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