海外駐在の極意。それはミニマリスト。船便を使わずに渡航する!
ヨーロッパから帰任して船便で持ち帰ってきたものを、「普通の日本の団地」に押し込めて生活していた3年間。正直、一度も使わなかったものが圧倒的多数でした。捨てられずに「思い出」として持ち帰ってきた大量のリーフレットや教材、旅行に行ったときの入場券やパンフレット、大きな食器棚にたくさん飾っていた食器類。そしてそこに、実家などで預かってもらっていた荷物が合流し、新生活で必要なものを買い足し。気づいたらモノであふれかえっていた。よくある話だと思います。
「まだ使える」「もったいない」「思い出が…」という精神論ではどうにもならないほど、目の前には捨てるか持っていくか、の二択を迫られたモノが大量に発生しました。そこで!巷では有名な「フリマアプリ」をいよいよ使おう、と決心しました。
メルカリ、デビュー。
老若男女問わず、みなさんご存じのフリマサイトかと思いますが、始めるまでに重い腰があがらなかった。それが私の正直な感想です。結果、引っ越しグッズの断捨離にはもってこい!のアプリでした。
メルカリのメリット(個人的感想)
- 「捨てる」という罪悪感が少し軽くなる
- 「捨てたらゼロ円」の物に付加価値が生まれる
- 壊れて使えない、と思っていたジャンクガジェットも売れる
- 溜め込んだ紙袋、通販で届いた段ボールや梱包資材含め、すべてリサイクルできる
- リサイクルショップに持ち込むより圧倒的に利益が出る
今回の引っ越しの目標は「船便を使わないで渡航すること」、すなわち「航空便だけで持てるものだけを持っていくこと」。大型家具はもちろん、洋服や雑貨、食器、日用品、ディバイス、とにかくすべて選別しなければなりません。その点、「まだ使えるのにもったいないな」というものは、メルカリに出すことで、ある指標ができます。売れればラッキー、売れなければ本当に不要なものなので捨てる、と。明らかにゴミに見えるものを除いて、この観点からあらゆるものを出品しました。私のモチベーションはやはり、儲けたいとか稼ぎたいとかよりも先に、ゴミを出しまくることの辛さから逃れたい一心でした。メルカリで上手に商売されている方もいますが、被対面のフリーマーケットというコンセプトに乗っかってみると、面白かったです!需要と供給がマッチングして、こちらとしては不要なものも、誰かが必要としてくれる、という実感をもてたこともうれしかったです。
メルカリで売れて驚いたものTOP5
- 90年代、2000年代前半の服や小物(ダメージあり)
- 壊れたゲームソフト、コントローラー
- 昔のスマホ(使っていない端末)
- 昔のデジカメ(作動するけど使っていないカメラ)
- プラレール(子どもが遊んだもの)
いわゆる不用品(壊れて使えないもの)も、ガンガン売れました。「昔レトロ」「ジャンク品」と呼ばれるものでしょうか、けっこうすぐに売れました。それこそ20年以上前に購入した衣料品は「ビンテージ」「古着」として買ってくれる方がいました。プラレールも、実は製造中止だったり販売終了している商品が多数あることを知りました。ただなんとなく捨てずにとっておいたものでしたが、「探していたものです!」と見つけてくださった方が買ってくださったり。おかげで大量にあったプラレールは一台残らず完売できました。個人的には新品ばかり購入しがちの消費行動していますが、リサイクルのいい循環ができているなと感じました。ジャンクで出しているガジェット系は、推測ですが安く購入して直して再販できる方が買われているのかなと。スキルがある人は、メルカリで安く見つけたものに対して、再度使える商品として付加価値を付けられるわけです。すごいマーケットだなと思います。
メルカリのデメリット(個人的感想)
- 面倒くさい気持ちが拭えない
- 大量の写真が必要(カメラロール全部メルカリ商品の写真だらけ)
- 一つ一つの商品説明を考える手間、購入者とのやりとり
- 梱包サイズを考え、資材をそろえ、発送するまでの労力がかかる
- タイパを考えたらリサイクルショップを使うべきかも
圧倒的な感情として、「面倒だな・・・」という気持ちとは隣り合わせのメルカリ。かくいう私も引っ越しというイベントがなかったら、やろうとも思いませんでした。ちょうど仕事を辞めて時間があり、断捨離に全振りしたい!という状況だったので活用しましたが。「空き時間で」「片手間で」やるには、大変だなーという気持ちが先行してしまうかなと思います。匿名のやり取りなので、楽だけど気を遣う、という相反する面もあります。私は短期間で大量出品したので(300点以上)、メルカリ通知は常にオン、とにかく早く売り裁く(不要品であれば処分する)ために、生活時間のほぼすべてをメルカリに費やした数か月でした。
元同僚含めてメルカリをやっている周りの人から聞いた話ですが、「メルカリ用にとっておいたものは、不要だから捨てたいのに、それを保存しておくために場所を取ってて片付かない」こと。そのとおりです。出品したものは売れるまでどうにもできず、「とりあえず取っておく」時間が長くなると、結局片付いていないのでは?という状況に陥ります。〇〇までに売れなかったら削除して捨てる、という潔さがないと、いつまでもそこに存在しているわけです。その点、リサイクルショップに持ち込むことが最速で処分できる方法だと思うので、使い分けは大切かと思います。
また、近所にコンビニや郵便局、ヤマト運輸の直営所があるかないか、という生活圏もの問題も大いに関係してくると思います。最終的には家電や家具も売れましたが、持ち込んで発送するのが大変なサイズのものもありました。段ボールもちょうどよいサイズがないと、自分で切って細工して梱包して、という手間が発生します。小さなものは、ネコポスやゆうパケットポストで簡単に発送できますが、配送業者の待遇問題などが深刻化する昨今、こんなに大量に運搬するものがあって申し訳ないな…と感じたり、輸送コストや人件費を考えると、本当にリサイクルになっているのかな?と感じたり。便利なサービスではありますが、その便利さを支えている仕組みにも目を向けることも大切ではないではないでしょうか。
結局、メルカリでモノを売ってお金になるのか?稼げるのか?
最低価格300円から設定できるメルカリですが、手数料は10%かかりますし、匿名配送(210円~)を使うと、利益は270円-210円=60円、なんて商品も多いのです。また、段ボール(60サイズ)に入れて送る商品は、最低でも750円の送料がかかるため、1000円ちょっとで販売してしまった結果、ほぼ送料で終わった…というパターンもありました。それでも捨てるよりは罪悪感がなく、喜んで使ってくれる方がいたので救われたわけですが。たとえば某リサイクルショップに本を持ち込んだら、一冊5円買取…よりは手取りが多くなる、とポジティブに考えれば、メルカリはお金になります。
私はメルカリショップを開いたわけではなく、ただ不要品売却にのみ使ったわけですが、数か月間コツコツ出品と売却を繰り返した結果、トータルでは会社員として働いていた時の月給くらい(二桁万円)の収入になりました。引っ越し費用に充てます。
メルカリを始めるか迷っている方へ
出品はハードルが高いな、というのが個人的所感ですが、購入者側としても、もっと早くメルカリ始めていればよかったなと思いました。玉石混合のメルカリ市場ですが、いい品を安く売っている方もたくさんいます。個人売買なのでお店のような対応を期待するのはまたお門違いですが、私は出品者としても購入者としても、やり取りでトラブルになるようなことはありませんでした。常識的なやり取りをしているかぎり、楽しく買い物ができます。
とりあえずアカウントだけでも作る!のもありです。紹介コードがありますので、お得に500円分のポイント付与得点を受け取りたい方がいらっしゃいましたら、どうぞお使いください。
メルカリ紹介コード→ UZJDYW