こんにちは、a-box-of-chocolateです。テルアビブでは史上最大規模の市民デモがあったり、全国的なゼネストが行われたりと、イスラエル国民の熱意と愛国心の高まりに圧倒されている私です。今後、政権はどうなるのか?人質解放に向けてどのような動きがあるのか?そういえばイランからの報復はどうなったのか?連日、地元テレビ局のニュースでも様々な報道を目にするものの…肝心なニュースの中身は、ほとんどわかりません…。だって、オールヘブライ語ですもの…(涙)本日のテーマは【ヘブライ語学習】。外国語って、本当にハードですよ!!
40代駐妻。ヘブライ語を聞き続けていたら、ヘブライ語がわかるようにな…るはずなかった。独学でヘブライ語を習得できる?
テレビのニュースも、街中で人々が話している言葉も、電車やバスの中のアナウンスも、ぜーーーーんぶヘブライ語。そんな「イマージョン(言語漬け)環境」に身を置ける日々なのですが、「ある日突然、聞こえてくるヘブライ語がわかるようになった」なんていう奇跡は、一ミリも起きていません…(涙)そう思うと、子どもの言語習得能力って本当に凄いですね。我が子は学校で一日7~8時間英語漬けになっているうちに、少しずつ言ってることを理解したり、言いたいことを言えるようになってきたりしているというのに!40代のオバサンに、そんな能力は備わっていませんでした。
大人が「耳からだけで」言葉を覚えるのは、かなりハードルが高いです。ですが、大人の学習者であるメリットとして文法構造が理解できるゆえ、知識として言語を蓄えていける点。小さな子は覚えるのが早くてもすぐ忘れてしまう、という現象の逆で、時間はかかるものの、構造の根本や単語の意味を理解して操れるようになると、そう簡単に忘れません。しかしその覚える課程は、万里の長城より長く険しいものです…!
ウルパン移民(外国人)のヘブライ語習得合宿所・ウルパンはやはり最強だった。
イスラエルに来てすぐは、この国の言葉をわかるようになりたい!と思ってやる気満々だった私!
受験生か?というほど来る日も来る日も勉強に追われて、とても大変だった5月・・・生まれて初めて見聞きした言葉を一ヶ月で詰め込む、という【ウルパンのインテンシブコース】で鍛えたヘブライ語は、とりあえず習った分は定着しました!テキストがとても優れているので、夏の間は自分でもう一度見返したり、単語を覚え直したり。音声データ(QRコード)やクイズレットを使用した単語練習帳もあって、とても親切です。ウルパンで出会ったクラスメートたちとは今でも交流していて、よき友達になれたし、このビギナークラスで叩き込んだ単語・会話レベルでも、とりあえずお買い物くらいはどうにかなる、という超実践的な内容でした。
何よりも、ヘブライ語を読める(なんとなく発音を推測できる)ようになったことで、ヘブライ語オンリーの場所でも、少しだけ自信をもって行動できるようになりました!例えばバスの乗り換え等で初めて行く場所で下車するとき、アナウンスの音声と表示されている文字を合致できる…!小さな感動、大いなる成長です。
やはり、プロから教わる、クラスメートと切磋琢磨して頑張る、宿題含めてヘブライ語に毎日毎日向き合う。そんな濃縮した時間を繰り返していくことで、言語は少しずつ習得できる=使えるようになるのです。
ウルパンを継続している友達を横目に、次のクラス(ℵ+)に進めていない駐妻。
6月~8月は、子どもの学校が夏休みだったこともあって、もともとウルパン継続は考えていなかったものの、9月になったら次のコースを取る…つもりでした。が!!!ウルパン、高すぎるんです…。一ヶ月のインテンシブコース(3時間×週5)で3600NIS(約14万)…!子どもの学費の支払い(前払い)も始まっていて、自己投資してる場合か⁉という懐の苦しさも、踏み出せない理由の一つ。新学年・新学期が始まって、学校行事もそこそこあるため、ウルパンに全振りできるスケジュール的ゆとりがない、というのがもう一つ。一緒にビギナークラスから始めた友達は、もうב (bet)に進んでいるというのに…!
上記二つは、ただの言い訳です。最大の理由は…「英語ができればイスラエルで生活できてしまう」ということに気づいてしまったのです!膨大な時間とお金をかけてヘブライ語を頑張らなくても、「生活していく」分には、意外と今のビギナーなんちゃってヘブライ語でどうにかなっている。そしてイスラエル人は、いい意味でお節介で優しい人が多いので、言葉がわからなくて困っていると、周りの人が手を差し伸べてくれることが多々あり…その優しさに甘えて生きていくことができてしまうのです。
不定形、過去形と、もっと難しくなる動詞や形容詞の変形、山ほど覚えることがある進出単語や文法にイライラするくらいなら、もうあきらめちゃえば…?ほとんどの日常生活、ジェスチャーと英語、グーグル翻訳でどうにかなるじゃん。
イスラエルという国をもっと理解したい、現地の人々と話せるようになりたい!そんな熱意をもってヘブライ語の勉強を始めたのだから、ここで止めるなんて以ての外!まだまだこの国に長くいる予定だから、言語習得という目標を持った生活をしたい!!
モチベーション低下気味のわたくしには、悪魔の囁きの方が大きな声で聞こえてしまうのですが…(笑)到達しなければいけない目標、のように言語習得をとらえてしまうと、学ぶこと自体が辛くなってしまうので…目的と手段がすり替わらないように、そこだけは忘れずにヘブライ語と向き合っていく。そんなフェーズに入っています。
ウルパンだけが勉強方法ではない!独学&無料でヘブライ語を学習する方法!
要するに、「課金してまで頑張るモチベーションダウン」という私なのですが、「非課金でもコツコツと継続する方法」をあれこれ模索しました!頑張る方向性が変わっていますが、インターネットでなんでも教材を見つけられる時代に感謝して、少しでもヘブライ語力向上のためのツールにすがりたいと思っています!
おすすめアプリ①★Duolingo
言わずと知れた語学アプリ、Duolingo(デュオリンゴ)!
英語学習の定番アプリですが、実はこれ、ヘブライ語もあります!ただし注意事項として、ヘブライ語学習モードは日本語対応しておらず、英語でヘブライ語を学ぶコースです。
デイリーレッスン(2~3分で終わる量)では、新出単語を含んだ文章がいきなり出てくるので、けっこう戸惑います。私のスマホアプリ画面を使って解説します。
アナハヌン אֲנַחנוּ・イェラディーム יְלָדִים、We are children.が正解なのですが、単語をタップすると上記のように英語のヒントが出てきます。יְלָדִיםを見たことも聞いたこともない段階だと、かなり面食らうのですが、、けっこう強引に単語が出てきたあとは、その単語を使った音声問題もあるのでそこで発音を確認する、という感じです。
ちなみに、ハートマークが尽きる(=間違えまくる)とレッスンは強制終了。時間が経過すると自然回復するのを待つか、ジェムストーンという仮想コイン(連続ログイン目標をクリアしたり広告を見たりすると増える)を使ってハートを回復するか…など、ゲーム感覚で取り組めるイベント(?)も発生します。
リスニングクイズは並べ替え、または聞こえた通りに書き取り(タイピング)するなど、三技能(聞く、書く、読む)をバランスよく含んでいるので、繰り返し繰り返し同じ単語に出くわすことで、ちょっとずつ覚えていくスタイルです。ただ、デュオリンゴの使いづらいところは、文法的な説明が一切ないため、、、複数形の変形(男性詞、女性詞)などの知識を得ることはできません。
ちなみに、文字も一文字ずつ学ぶことができます。発音を聞く、文字をなぞる機能があるので、発音のメカニズムを少しずつ理解することができます。
ヘブライ語の発音記号表記もあるので、それをヒントに文字の発音方法を探っていく、というトレーニングを積むことができます。ヘブライ文字は27個で、その組み合わせで音が作られているため、この文字学習のコーナーを続けていくと、意味が全然わからない単語でも、なんとなく音が推測できるようになります。
Duolingoのメリット・デメリットまとめ
☆メリット 三技能(聞く、書く、読む)を無料で伸ばせる。基礎的な文字学習、単語、発音など、ヘブライ語独特の発音や綴りを、【繰り返し見聞きする】ことでコツコツと覚えていける。
★デメリット 同じ単語の繰り返しが多すぎて、ちょっと飽きる。文章に脈絡がなく、たいして意味がないこともある(Dad is a doveとか…)。文法的解説は一切なし。広告がかなり多い。
最初にデュオリンゴを使い始めたばかりのときは、意味も全くわからないまま間違えてばかりですぐ終了…となり、イライラが募ってしまいました。進み具合的に、まだウルパンで習った内容の範疇なので、復習材料として活用しています。私は無料コースしか使っていないので、ちょっと不満な点もありますが…。ガッツリ学びたい場合はSuper Duolingoにアップグレードすることをおすすめします。広告も、いつも有料版を推してきます。(笑)
おすすめアプリ②★Mondly
こちらも無料で始められる語学学習アプリ、Mondly(モンドリー)。
Mondlyは、日本語⇔ヘブライ語モードがあります。英語が苦手な方は、こちらのアプリの方が始めやすいかもしれません。パソコンからもログインできます。
Duolingoと同じく、無料で使える範囲は非常に狭く、上記の画像でオレンジ色の枠で縁取られている『テーマ学習』のページは使えません。『挨拶』『会話』の一部機能と『今日のレッスン』は利用可能です。
Duolingoと異なる点は、単語の表記を【アルファベットの音声表記】に変えられること!文字は捨てて、とりあえず物の名前を音から覚えることもできます。そしてカラフルなイラスト入りなので、ビジュアル的にもわかりやすいです。
しかし、単語の導入のあとにはすぐにフルセンテンス!ジャンプアップがすごいのです…。
Duolingoのように、アンダーラインつきの単語をクリックすると、ヘブライ語のヒントが出てきます。単語だけひたすら覚えても意味ないので、文章で覚える方が実践的ですが、、、Mondlyも文法的解説はないので、ひたすらに丸暗記するしかないです。
Duolingoにはない機能として、AIとの音声チャット機能があります。会話練習ができるのはMondlyのよいところ。自分の発音したものを聞くこともできます。ちなみに、答えもAIが選択肢を示してくれる&発音を聞くボタンがあるので、それを聞いてリピートするのみです。
が!!!このAI会話の判定がめちゃくちゃ厳しくて、「スリハー、アニ ロー メビナー」(すみません、わかりません)が何度も何度も現れるのです…。私の発音、何も通じてないの?と悲しくなりますが…AI判定はかなり正確なのでは?と感じます。
Mondlyのメリット・デメリットまとめ
☆メリット 四技能(話す、聞く、書く、読む)を無料で伸ばせる。写真やイラストが豊富なので、単語の意味を視覚的にとらえられる。文章中のヒント表示から動詞をクリックすると、過去形、現在形、未来形を確認できる(発音つき)。会話機能で、リスニングとスピーキングにもトライできる。アプリ使用中に外部広告は出てこない。
★デメリット 『デイリーレッスン』の単語はカテゴリに即した4つが選ばれているが、そのあとに出てくる文章(センテンス)が、実践的なフレーズであっても初見ではかなり難しい。ある程度、ヘブライ語になじみのある中級者向けかも。文法的解説は一切なし。無料で使えるコンテンツは少なめ。
Mondlyも、課金してプレミアムコースを利用すると、様々な単語や会話をカテゴリ別、体系別に学べたり、会話機能も拡張されます。個人的体感としては、MondlyのほうがDuolingoよりも「日常会話」の上達を重視していると思います。
おすすめアプリ③グーグル翻訳アプリ
最後に、テッパンの翻訳アプリ・グーグル翻訳を、学習ツールとして使っている私の勉強方法をご紹介します。
①発音チェックツール&一人会話練習ツールとして
グーグル翻訳アプリにはマイクがついていて、「会話」ボタンを押すと音声を聞き取って自動翻訳してくれます。出先等で、英語が通じない場合に自分で言いたいことを録音→ヘブライ語に翻訳して相手に聞いてもらう、というスタンダードな使い方もできますが、私はこの「ヘブライ語で再生されたフレーズ」を自分で言ってみて、グーグル翻訳が正しく聞き取ってくれるか&訳してくれるか、を試しています!
まず、言いたいこと・知りたいフレーズを日本語か英語で吹き込みます。そして、表示されたヘブライ語の音声を確認。
聞こえたとおりにグーグル翻訳のマイクに向かって話しかけて、きちんとテキスト化されるか、言いたかった内容の通りに日本語訳が出てくるかを確認。文章の精度の高さは確認しようがないのですが(ヘブライ語は性別によって使う動詞の変形もあるので)、とりあえず言いたいことを言える、というレベルを目指すには十分です!
②単語帳として
ヘブライ語のキーボードをスマホにダウンロードしているので、たとえばお店で見かけた食べ物の名前など、見たままの文字をテキスト入力して、意味を調べています。レンズ機能も便利ですが、その場しのぎの翻訳には適していても、単語を覚えるには至らないので、なるべくテキスト入力を使っています。
テキスト入力すると検索履歴が残る&スター機能を使ってお気に入りを保存できるので、よく使う単語、覚えておきたい文をクリップすることができます!私がよくやっているのは、買い物後のレシートに書いてある単語を調べて、野菜の名前を覚えたり、支払いに関する単語を覚えたりしています。これ、めちゃくちゃ実践的です!!レシート=カバラ、クレジット=アシュライ、など、店員さんにもいつも聞かれて「は?」となっていた言葉も、意味がわかってスッキリ!
イスラエルのスーパーの店員さんは、基本単語のみで簡潔にお客に確認するので(モアドン?→会員証は?など)、定型文として覚えておけばどうにかなります!日本の店舗ではでは考えられないような接客です。「メンバーズカードはお持ちでしょうか?」「お支払方法はいかがされますか?」といった日本のレジでよく耳にする敬語表現は、実は回りくどくて外国人にはわかりにくいのでは?と思うほど、とにかくシンプルです。「アシュライ?ミズマン?(クレジット?現金?)」と単語だけで確認してくれるのは、それさえ意味がわかっていれば事足りるので、非常にありがたいコミュニケーション方法です。それがぶっきらぼう、とかではなく、とにかく簡潔、実直、効率よく!というスタイルがイスラエルの文化、ということに私も気づいてきました。
マイナー言語・ヘブライ語習得の道のりは、まだまだ続く。
さて、今回は【お金をかけずに】【コツコツと】ヘブライ語を学んでいく方法をご紹介しました。決してメジャーな言語ではないので、英語に比べると言語学習のリソースも少なめではあります。どの方法も、一人でコツコツと、地道に積み上げていくしかない学習の過程。あくまで言語なので、最終的には人とコミュニケーションをとるためのツールとして使えるようになりたいですが、塵積って山となるマインドを忘れずに、楽しみながら学習を進めていきたいと思います!
【PR】ウルパンでの学習も、今回ご紹介したデュオリンゴでの学習も、テキスト言語は英語がベースです。英語がわかっているとヘブライ語習得の選択肢がだいぶ広がります!
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