春の風物詩!仮装パーティーで盛り上がるユダヤ教の行事・プリム(Purim)について♪

こんにちは、a-box-of-chocolateです。3月下旬のテルアビブ、連日ミサイル警報が響き渡っています。各種報道機関でも報じられている通り、いわゆる「停戦合意」は破棄された状況に近く、ガザ地区からも、イエメンからも、そしてレバノンからもミサイルやロケット弾が飛んできています。
ここ二ヶ月近くはとても平穏な日々だったのですが、「あ~またか…」という気持ちとともに、「やっぱりな…」という諦めに近い感情も湧いてきます。これまでの歴史を振り返ってみても、たった二か月で「戦争を止めて、これからは仲良くやっていこう!」と簡単にまとまるはずない、とは思っていました。
それでも、ある種の期待はしていました。特に人質解放はもっと進むかと思っていたのですが…人命救助よりも大事な”使命”って、なんなんでしょうね。
またもやロケット弾に見舞われる日常に逆戻りですが、3月中旬、14,15日の二日間は「プリム」という祝日で、イスラエル全土でパリピ気分を味わっていました!
タイムリーにブログをアップできておりませんが、今回の記事では【プリム/Purim】についてお伝えします。
【この記事の参照サイト】
https://www.myjewishlearning.com/article/how-purim-is-celebrated-in-israel
https://www.chabad.org/holidays/purim/default_cdo/jewish/Purim-2025.htm
目次
とにかく楽しむ!喜ぶ!飲んで食べて盛り上がる!【喜びのお祭り・プリム】
このお祭りの起源は「エステル記」というユダヤ教の宗教的書物の一説に由来しています。一言で説明すると、ユダヤ人が虐殺計画から無事に生き残ったことを祝う日です。
「エステル記」は、古代ペルシャの王クセルクセス(アハシュエロス)の時代に起こった出来事を描いており、ユダヤ人(モルデカイ)の虐殺を企てたハマンが失敗し、逆にユダヤ人が救われる物語です。
このヒーロー伝説的な話の朗読を、シナゴーグで昼夜二回にわたって聞く、というのが、プリムにまつわる主な戒律だそう。「自分たちが無事に救われた、生き延びた」ことを喜んで祝うための行事です。そして、「ハマン」という悪役の名前が聞こえると、鳴り物やブーイングでその名をかき消すところまでがワンセット。どんな光景が繰り広げられているのか…いつかシナゴーグで見てみたいものです!
「プリム」の日程は、旧ユダヤ暦に基づいているため毎年変動するようですが、旧暦アダルの月(2月~3月)に実施されます。2025年は3月13日(木)がイブ、14日がプリム当日(エルサレムでは15日)でした。
プリム名物!大人も子供もガチ仮装!!
プリムといえば、仮装!まるでハロウィンのごとく、結構派手な仮装をして外を練り歩くのです!
特に子どもの間で人気があるこの習慣は、エステル(モルデカイの妃)がユダヤ人であることを隠していたという物語に由来するとされています。
3月上旬の雑貨店。プリム用のコスチュームや仮装アイテムがどっさり!まるで日本のド〇キ並みの品揃えです。キャラクター、バニーガールやマジシャンみたいな恰好、とにかくカラフルに自由に着飾るのがイスラエル流!
子どもだけではなく、大人もはっちゃけて遊ぶプリム。テルアビブ市内では、いわゆる「飲み会」「パーティー」があちこちのバーやレストランで開催されていました。だいたい、プリム・イブの木曜夜に飲み始めて、金曜朝まで遊ぶパターンです。若者が多いテルアビブ、ナイトライフもあちこちで楽しめます!
というのも、Ad Lo Yada / アド・ロ・ヤダと呼ばれるプリム独特の飲酒伝統があり、「ハマンを呪え」と「モルデカイを祝福せよ」の区別がつかなくなるまでワインや他のアルコール飲料を飲む習慣があります。なんのこっちゃ?という感じですが、ひたすら飲んで、呪いも祝福もわからなくなるまで飲む=楽しく酔っぱらうという、お酒好きの人にはたまらない伝統。プリム=歓喜を象徴しています!
3月15日、ハタハナ・パークに立ち寄ってみたら、子供向けのイベントを開催していました。テルアビブビーチはパーティ気分ではしゃぐ若者たちで溢れていました!もう(自主的に)海開きしています!(入水しないで!というアナウンスは無視です笑。)
ちなみに、私は典型的な日本人なので仮装は一切していません(笑)!
エルサレムでは、毎年巨大なフロート(山車)まで登場する「プリム・カーニバル」が開催されています。イスラエル全土で盛大にお祝いするのがプリムの楽しみ方です。
「プリム」を象徴する食べ物&贈り物
★ Mishloach Manot / ミシュロアフ・マノト
友人や家族に食べ物やお菓子のバスケットを送ることが一般的です。この慣習は、祝日の間にコミュニティと喜びを育むものです。
★ Matanot La’evyonim / マタノト・ラエヴヨニム
慈善と社会的責任のテーマを強調するために、貧しい人々への寄付が重要な部分を占めています。
★Seudat Purim / セウダト・プリム
伝統的な食べ物であるハマンタシェン(ポピーシード、フルーツジャム、またはチョコレートで満たされた三角形のペストリー)などを含む祝宴が開かれます。
季節の行事とユダヤの伝統を、心から楽しむのもイスラエル流!
3月のプリムを経て、4月になると今度は「ペサハ / Passover」というユダヤ教の祝日が近づいてきます。10月の新年のお祝い(ロシュ・ハシャナ)の時もそうでしたが、長期ホリデーが近づくことと、ミサイル攻撃が悪化することには、何か相関があるのでしょうか…(涙)
私がこのブログで綴っていることは「テルアビブでの日常生活」と「ユダヤ教の文化的行事」のことですが、もちろんこれらもリアルタイムで経験している、紛れもない事実です。
世界中のメディアで報道されている「イスラエルの外の顔(軍事政策、戦争)」と、仮装パレードや飲み会を楽しむ「イスラエルの一般市民生活」のギャップが大きすぎるのです。どちらも現実なのですが、どちらとも虚構の世界なのでは?またはパラレルワールドにのみ戦争が存在しているのでは?と錯覚しそうになることもしばしば。
私個人の生活においては、友人たちとランチやハイキングを楽しんだり、まだ行ったことのない国立公園に出かけてみたり、イスラエルにいる今しかできないことを楽しむゆとりがあります。
ミサイル警報が聞こえて、アラート通知が来てシェルターに駆け込む日常も、伝統行事を楽しみ、家族や友人と笑い合って過ごす日常も、どちらも本物で、現実。
だったら、生きている限り楽しいことを心から楽しんだ方がいいよね?というイスラエル流のマインドセットで、異国生活を有意義なものにしていきたいな、と改めて思う、プリムなのでした。

