こんにちは、a-box-of-chocolateです。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですが、イスラエルにも当てはまるのかの如く、このところエアコンなしでも快適に過ごせるようになりました。朝夕、雨がぱらつくときもあって、夏の終わりを感じる今日この頃です。日の出が6時半、日没が18時半。私が起床する頃(5時過ぎ)は真っ暗ですが、子どものお弁当作りのために頑張っています!さて、本日のテーマは再び【インターナショナルスクール】。新学期が始まって一ヶ月、いろいろと行事がありました…!
保護者向けの行事も充実の9月。新学期、先生と学校のことを知るならback to school nightへ!
我が子が通うインターナショナルスクールは、プリスクール(3・4歳児)~ハイスクールまで同じキャンパスにあります。8月末~9月上旬にかけて、エレメンタリー以上の保護者を対象に、back to school nightが開催されました。夜の学校?いえいえ、これはいわゆる保護者会・懇親会のことで、先生&保護者がお互いのことを知るための会なのです。基本的に生徒は自宅でお留守番です。仕事をしている保護者でも参加しやすいように、夜(19時~21時)に開催してくれるのです!
基本的に両親揃って参加するもの、と知人から聞いていたので、我が家も夫婦で参加しました。日本にいた時は、子どもの授業参観や懇談会(平日の真昼間)には一度も参加したことがなかった夫、そして仕事を休めず欠席多めだった私。そんなやる気少なめの共働き家庭でしたが、インターデビュー&初めてのBTSNなので、二人で行きました。結果、ソロで来ている人は圧倒的に少なかったので、一緒に行ってよかったです…!逆に言うと、日本のようにしょっちゅう参観や懇談があるわけではないので、ここぞとばかりに先生と話したい!と意気込んでいました。
今年度は校種別に開かれていたので、ミドルスクールの保護者のみの集まりでした。ホールで校長の話、その後は学年会、クラス懇談、のように細分化されていく日程でした。全生徒数がどの程度かわからないのですが、学年会の様子からして、わが子の学年は半分よりちょっと多い、くらいの参加率でした。
この「学年会」がとても素晴らしかったです。日本だと学年主任が代表であいさつして、担当教科の先生や担任紹介して終わり、という感じですが、インターの先生方は一人ずつが自己紹介&カリキュラム紹介のスライドショーを準備の上、保護者に自分のこと(家族構成や趣味など)、授業内容を知ってもらうことにフォーカスしていて、それぞれが簡単なプレゼンをしてくれました。保護者は、各担当教科の先生の顔と名前がわからないまま終わりがちな中学校や高校ですが、インターはとてもオープンで、わからないことがあったらすぐにメールしてください、と仕事用の電話番号やメールアドレスを生徒にも保護者にも公にしています。「〇〇先生いらっしゃいますか?」と職員室に電話して話す、という日本式に慣れていると、先生と個人的にやりとりする、というのはとても新鮮でした。
そして最後に「クラス懇談会」。実は「クラス」と言っても、日本の中高生のように「同じ部屋にずっととどまっているクラスメート」という分け方はされておらず、「アドバイザー・ホームルームティーチャー」が一人いて、その先生が担当している子どもたち=ホームルームが一緒の子、という振り分け方でした。授業は能力別・語学力が考慮されているようで、ホームルームとは違う子と一緒のようです。イメージとしては、大学です。学校側が個別に組んだスケジュールどおりに、数学は〇〇の部屋、生物は✕✕の部屋、というように、生徒が時間割に沿って部屋をどんどん移動していくようで、業間休みは移動で終わる、というなかなか大変な生活をしているようです。
私はこの「クラス懇談会」に行って初めて分かったのですが、学年の生徒が40人少々なのに、ホームルームティーチャーは4人いて、なんと!先生:生徒=1:10という超少人数クラスだったのです…!どの授業も同じような割合で、めちゃくちゃ手厚いです。日本だったら40人学級はギリギリありな範疇なので、インターナショナルスクールのきめ細かな対応に脱帽しました。おかげで担任の先生ともゆっくり話せたし、アイスブレイクのようなゲームもあったので、保護者とも顔見知りになったり少し会話をしたりする時間もあって、行ってよかったです!
最後の30分は、ホールのロビーにてコーヒータイム!学校側が用意してくれた軽食(フルーツやサンドイッチ)、コーヒーや水などの飲み物を片手に、先生を捕まえて話し込む人、保護者同士で盛り上がる人、それぞれ談笑。なんなら、最初の校長挨拶の前から食べてる人いましたけど。(笑)ゴリゴリの日本人的感覚でいくと、学校で飲食する保護者会・・・斬新すぎて…!でも、それくらいリラックスしたPTA関係がちょうどいいのかも、とも思いました。
PTA主催の保護者懇親会(その名もcoffee meeting)。スタッフ紹介&カフェテリアの試食会!
インターナショナルスクールのPTA活動は非常に盛んで、月に一回のPTAメンバー同士の交流を深めるカジュアルなミーティングがあります。9月は学校での開催だったので参加しました。上記のback to school nightと同じく軽食とコーヒーを片手に交流する、という超カジュアル!なミーティングです。結果、20人もいないこじんまりとした集いだったのですが、小学校や高校の校長先生まで参加してくださっていて、自己紹介や教育理念を熱く語る姿をみると、先生方の並々ならぬプロとしての情熱を感じました。このご時世、このイスラエルで、外国人の子どもたちを支えてくれる人たちの存在のありがたさが身に沁みました。パワフルで親切なPTA本部のママさんたち(たぶんみんなアメリカ人)をはじめ、子どもの学年を超えていろいろな人と話せました。子どもが小学生のときにPTA役員やりましたが、めんどくさいとか、大変だなとかいう思い出しかなくて…。なんというか、子どもたちを支えるという共通目標があるうえで教職員と保護者が一致団結しよう!というPTAの本質みたいなところに、とても近い集まりだったように感じます。
そしてカフェテリアの無料試食会へ♪我が子はかたくなにお弁当派で、買って食べるの嫌!というのですが、、味は濃いめだったけどおいしかったです。ただしイスラエルっぽい野菜が圧倒的。日本の学校給食はなんでも残さず食べていた子ですが、エスニックな見た目の料理は、食べたいものと違うそうです…。ちなみに下の写真のポーションで30NIS(1200円)。中学生のランチにしては高級すぎるというか、毎日は払えないです…。日本のサラリーマンランチより高いですよ~涙
ちなみに保護者による自主的なPTA活動の一環としては、個人的な愛好会(クラブ活動的なもの)が複数あります。読書クラブ、ソーイング&ニッティングクラブ、アートクラブ、ハイキングクラブなどなど、、、ひと昔前の日本でいうところの「PTA旅行」みたいなものですが、それほど大袈裟でもなく、趣味としてやりたい人がやっている、という雰囲気です。本当にアクティブな保護者が多いです!
スクールカウンセラーによる、ペアレントトレーニング&ワークショップも充実している!
インターナショナルスクールの校種別に、複数いらっしゃるスクールカウンセラーの先生方主催による、保護者のための集いもあります。これも月に一度で、とりあえず初回開催だったので私も参加しました。「parenting(子育て、親業)」における悩みや知りたいことをシェアし、カウンセラーの先生方と一緒に話し合うワークショップです。もう一つの目的は、保護者同士の交流。お互いに知り合いになり、学校コミュニティの一部として子どもを支えあっていこう、という軸があります。この日初めて出会った人ばかりでしたが、アイスブレイクのゲームをしたり、意見交換をしたり、とても盛り上がって、一気にカウンセラーさんたちが身近になりました。スクールカウンセラーは日本の学校にも常駐または非常勤で配置されているところが多いと思いますが、気になることがあっても相談するハードルが高かったり、タイミングがなかったり、結局相談せず終わる…という経験もあります。「顔が見えない相手」という垣根が取り払われることで、安心して子どものことを相談できる人が増えたな、という気持ちになり、これからも継続的に参加したいワークショップの一つです。
余談ですが、このワークショップも、もちろんコーヒーミーティング(笑)。場所は図書館の一部で、生徒たちは入口で水筒やペットボトルを一時的に預けて入館しなければならないのに、親たち(先生)は堂々と飲食している状況がなんとも面白かったです(笑)。
運動競技部(Athletics)への保護者参加も、とっても盛ん!
放課後は運動部(※コーチが教えに来てくれる有料レッスン)の活動が盛んです。アメリカ流なので、季節によって取り組めるスポーツが変わります。今期のミドルスクールでは、バスケ、テニス、水泳、クロスカントリー、アルティメットフリスビーが選べます。ハイスクールはサッカーとバレーボールもあるのですが、インターならではの悩み(?)なのでしょう、チームスポーツは練習試合や対戦相手探しに苦労しているようで、学校からのメールで「バレーボールチームのメンバー募集」「生徒とバスケやりたい人募集」という案内が来ます。土曜に生徒と一緒に練習してくれる保護者を探しているのです。たしかに、インター以外の学校や地元クラブチームはヘブライ語メインになってしまうので…英語でスポーツを楽しめる、かつプレーできる場所や設備もある、となると、学校の運動部に協力するのは合理的でもあります!我が子の部活練習に親が参加するとか、保護者チームvs生徒チームで対戦するとか、これまでの既成概念をいい意味で壊してくれる出来事が次々と起こっていますが、これこそまさに「部活動の地域移行」なのでは?なんて思いました。親が積極的にかかわっていくことで、先生やコーチ任せにせず、地域やコミュニティ、そして子どもの成長に貢献していく、というお手本のような取り組みです。
ちなみにちなみに、またまた食べ物ネタですが(笑)、スポーツ競技の交流会(土曜日)もあって、やりたい人がゆるゆると集まって好きなスポーツをやる→そのあとバーベキューグリルで焼いたハンバーグ&ホットドッグを食べる、というイベントもありました!私はBBQのボランティアとして参加して、ホットドッグパン&バンズ数百個をひたすら半分に切る作業を手伝いました。ウインナー専用グリルやバーベキューグリルなど、おそらくカフェテリアの備品を使って焼きまくる!体育の先生&その家族、ボランティアの父兄でワイワイと準備して、「学校で部活の慰労会(バーベキュー)」というこれまた新鮮な体験もしました。
先生と保護者の距離感がとっても近いインターナショナルスクール。駐在員は英語が話せるとコミュニティが広がる!!
さてさて、今月は張り切って様々な学校行事に参加したわけですが…最後に駐妻として、インターに通う子どもの保護者として、声を大にして言いたいことは「英語が話せると世界が広がる」という一点です。私のモチベーションが「英語>>>>>>ヘブライ語」になっている主な理由として、やはり英語ができれば困らない。学校の先生方、保護者、新しく出会う人、レジでのイスラエル人とのやり取り、全てのコミュニケーションを円滑にしてくれているのは、英語のおかげ。完璧にきれいな英語じゃなくても、やり取りができる、相手の言うことがわかる、自分の言いたいことが言える。そういう言葉によるコミュニケーションの原点に立ち返った時、とにかく話す、伝える、聞いてみる、という姿勢が大事だなぁと実感しています。これまでに学校関連だけでもあらゆる国出身の人に出会いましたが、英語ができなくて話ができなかった、という人には今のところ皆無。インターナショナルスクールだからこそ、そしてイスラエルのような移民が多い国だからこそ、共通言語としての英語の有難さを痛感します。
私自身は駐在員として働いている身ではありませんし、まさかこんな風に駐妻になって、全く新しいコミュニティに入っていく人生が待っているなんて、英語を学び始めた時には思いもよりませんでした。今は英語と遠いところにいる人も、いつかは海外で働いてみたい人も、とりあえずやっておこう、という軽いノリでもいいので、英語に触れる時間を少しでも増やしてくと、いつか新しい世界が開かれる・・かもしれません!
※スピーキングトレーニングの一環でもある「独り言英会話」は、英検一級二次試験対策にも非常に有効でした!アウトプットを意図的に増やすと、会話が滑らかになっていきますよ!
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