【イスラエル駐在10か月】独断と偏見で選ぶ、美味しいイスラエル料理!

こんにちは、a-box-of-chocolateです。なんと、イスラエルに来てからもう10ヶ月が経過しました。何度も言いますが、駐在生活を乗り切るポイントは「住めば都」と思えるか否か、にかかっています。今のところ、私はテルアビブでの生活が気に入っているので(特に気候!)、のらりくらりと楽しく駐妻生活を楽しんでいます。

さて、このブログを始めてまもなく一年。ふと気づけば、「イスラエルの食べ物」に関する記事を一度も書いたことがありませんでした。中東料理なんて未知すぎて、日本にいた頃は全く食べたこともなく。基本、こちらに来てからも日本食をメインに自炊していますが、そんな私が食べておいしい!と感じたイスラエル料理を厳選してご紹介します!

多様な文化と伝統料理の融合・「イスラエル料理」

「イスラエル料理」というオリジナル(その国固有の)料理は、正直なところ存在していないと思います。なぜなら各地に散ったユダヤ人たちがイスラエルに持ち込んだ調理方法の影響が色濃く残っている料理=イスラエルの食文化だからです。

中東・地中海料理の影響:オリーブオイル、ハーブ、スパイス、タヒニ(ごまペースト)、フムス(ひよこ豆のペースト)などを多用。

コーシャ(ユダヤ教の食規則)に基づく食事:宗教的な理由で、豚肉やエビ・カニなどの甲殻類を食べない人が多い。乳製品と肉を一緒に食べない習慣もある。

移民の影響:ヨーロッパ系、中東系(トルコ、イラン、イラク)、北アフリカ系の料理が融合

そんなイスラエル料理、すべてを試したわけではないのですが、日常生活でも取り入れている美味しいものをご紹介します♪

シンプルに、野菜や果物が美味しいイスラエル♪

地中海性気候の恩恵を受けるイスラエルでは、技術開発との相乗効果で農業も盛んです!乾いた土地が国土の大半を占めているのですが、海水の淡水化技術も世界トップクラス、灌漑農業技術が発達しているので水不足もなんのその。そんなイスラエル産の主な野菜や果物は以下のとおりです。

野菜類

  1. トマト(特にチェリートマト)
    • イスラエルはチェリートマトを改良・開発した国の一つ。甘みが強く、サラダや料理に使われる。
  2. キュウリ(イスラエリキュウリ)
    • 小さくてシャキシャキした食感。イスラエリサラダには欠かせない。
  3. ナス(超巨大!)
    • 焼いたり、フライにしたり、ペースト(ババガヌーシュ)にして食べる。
  4. パプリカ & 唐辛子(スイートペッパー)
    • イスラエルはカラフルなパプリカの主要生産国。
  5. レモン(自給率かなり高め)
    • イスラエル産のレモンは品質がよく、レモネードなどの飲み物のほか、調味料としても一般的。(日本の卓上レモンボトルなど、イスラエル産だったりします!)
  6. ハーブ(ミント、コリアンダー、バジルなど)
    • 料理の彩、味付け、飲み物(レモネード⁺ミント=リモナーナ)に使われる。
  7. レタス & ルッコラ
    • 水耕栽培が進んでおり、品質が高い。

果物類

  1. オレンジ(ヤッファオレンジ)
    • 「ヤッファオレンジ」はイスラエルを代表するブランド。甘みが強く、ジューシー。
  2. ザクロ(ルビーのような果実)
    • イスラエルではザクロは祝祭や健康の象徴。ジュースやサラダに使われる。
  3. デーツ(ナツメヤシ)
    • 「マジュールデーツ」は世界的に有名。キャラメルのような濃厚な甘さ。
  4. アボカド(イスラエル産がヨーロッパで人気)
    • クリーミーで輸出量も多い。品種も豊富。
  5. イチジク(ドライ&フレッシュ)
    • 新鮮なものも人気だが、ドライイチジクもよく食べられる。
  6. マンゴー(夏の人気フルーツ)
    • 外側が黄緑色の品種もあり。甘くてジューシー。

どこにでも生えている!柑橘類は何を食べても美味しい!

何のオレンジがわからないけれど、どこにでもオレンジの木がある。
農場ボランティア活動で、レモンの収穫をしたときの写真。1つの木だけで数えきれないほどのレモンが!

温暖な気候で日当たりと水はけのよい場所=地中海性気候の代表的作物ともいえる柑橘類。公園、学校、個人の邸宅(庭)、そして街路樹、どこにもかしこにも柑橘類の木が生えています。そして実もたわわになったオレンジやグレープフルーツは、もぎとられることもなく、そのまま落下しているシーンもよく見かけます…。

公共の場所に生えているフルーツは取って食べてもOKとのことなので、私もたまに、その辺に生えているオレンジを拾っています(笑)。種類も名前も区別がつかない柑橘類が大量にあるのですが、どれを食べても、ジューシーでほどよく酸味があって、美味しいです!この時期は普通のみかん(クレマンティーン)も流通しています♪

オリーブも、あちこちに自生している!国産オリーブオイルも絶品!

オリーブ農家も数多くあるイスラエル。農場に限らず、街路樹としてもオリーブはどこにでも生えています。国産のオリーブオイルはとっても美味しいし、ドレッシングとしても万能。

イスラエル産のトマト&きゅうり、玉ねぎやパプリカがふんだんに入った、通称「イスラエリーサラダ」というサラダもよく食べられている料理なのですが、レモン汁&オリーブオイル、そして塩をかけただけのシンプルなサラダながら、とっても美味しいのです。私もよく作ります。

参考までに、イスラエル料理を作りたい時に参考にしているのが、「在日本イスラエル大使館のクックパッド」。イスラエルにいるのに、日本国内で発信している情報を参照にしているのがなんともシュールですが、日本語で発信してくれる&身近な代替食材も掲載してくれているので、非常にありがたいソースです!

ところで、私はどうしてもオリーブのピクルスが苦手で、あまり食べません…。

スーパーのお惣菜コーナーといえば、オリーブのピクルス。とんでもなく酸っぱい匂いがする。
オリーブ以外にも、ピクルスは種類が豊富。もはやなんだか分からず買ったことありません。

その美味しさに気づいてしまった。ナツメヤシ(デーツ)!!

日本ではほとんど馴染みがないドライフルーツですが、デーツは中東では盛んに栽培されています。イスラエルもデーツの産地の一つ。これまで、(見た目も相まって)なんとなく敬遠していたデーツですが…人に勧められて食べてみたデーツがかなり美味しくて、日常的に食べるようになりました!

量り売りもしている。新しいデーツは100g 6.9シェケル(約300円)

ヘブライ語では、デーツは『Tamar (タマル)』と呼ばれています。味は、プルーンによく似ています。ねっとりとしていて、甘味たっぷり。たいがい1kg,または2kgの箱売りしているのを見かけます。

収穫する時期や栽培方法によって様々な種類があるようですが、違いがわかるほど舌が肥えていない私です…。

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感想(40件)

日本国内でも、イスラエル産デーツは購入可能です!ちょっとお高めですが、ぜひ食べてみてほしい一品。好き嫌い分かれるとは思いますが、デーツは健康食品としても優秀で、なんと「オタフクソース」にも使われているそうです!一気にデーツに対する親近感がわいてきます!

イスラエル料理を代表する「ストリートフード」!

ストリートフード

  1. フムス(Hummus)
    • ひよこ豆をペースト状にし、タヒニ、オリーブオイル、レモン汁、ニンニクを混ぜた料理。パンやピタと一緒に食べる。
  2. ファラフェル(Falafel)
    • ひよこ豆やそら豆をすり潰して揚げたコロッケ。ピタに野菜やソースと一緒に挟んで食べるのが定番。
  3. シャクシュカ(Shakshuka)
    • トマトソースに卵を落として煮込んだ料理。パンと一緒に食べることが多い。
  4. サビーフ(Sabich)
    • 揚げナス、ゆで卵、フムス、タヒニ、サラダをピタに挟んだイラク系ユダヤ人の朝食サンドイッチ。
  5. シュワルマ(Shawarma)
    • 中東版ケバブ。スパイスを効かせた肉(鶏肉やラム)を削ぎ切りにし、ピタやラファ(薄いパン)に野菜と一緒に包む。

イスラエル料理といったらストリートフード、というイメージが一番強いかもしれません。そして、超物価高なイスラエルにおいてもストリートフード系は、まだまだ許容範囲のお値段。これまでほとんど食べたことがなかった「フムス」は、お店や家庭によって少しずつ味が違うことも知りました!

「フムス・アシ」で買ったひよこ豆入りフムス。34シェケル

カルメルマーケットにある有名なフムス屋さん、「フムス・アシ(Humms Asi)」。最近イスラエル人にオススメされて、ついに行ってみました。愛想のいい店員さん、清潔な店内、そして超大量のフムス!!写真では小さく見えますが、大人二人で二食分になるほどの分量でした。

フムスはとってもクリーミーでマイルド。癖がなくて、だれでも食べやすい優しい味だと思います。スーパーで売っているものより百倍くらい美味しいと感じました…!たいだい、ピタパンがセット(デフォルト)でついてきます。

ちなみに、この写真の右端にある茶色いコロッケのようなものが『ファラフェル』。5個で5シェケルでした。(1個40円)

カルメルマーケットの人気店、パンダピタ

こちらもカルメルマーケットにあるピタショップ、『パンダ・ピタ』。なぜパンダをフィーチャーしているかわかりませんが、イスラエルにしては珍しい、マスコットキャラクターを前面に押し出したお店。店員さんもかわいい。

ピタサンドはあふれ出てナンボ!

なすのペースト(ババガヌーシュ)が入ったものを頼みました。とにかくここのピタパンはフワフワで、ほかのお店にはない『ピタパン』が特徴です。サンドは40シェケル前後です。(テルアビブ的には安い設定ではある)

ジャッファにある『Abu Hassan』

こちらは以前も紹介しましたが、ジャッファにある『アブ・ハッサン』という伝統的なお店のフムス。地元の支持率高めの老舗です。豆の種類?調理方法?がやや違いますが、生玉ねぎとピクルスが添えられていたのは、もはや鉄板の付け合わせ?

ここでは、ハーフディッシュで16シェケル。だいぶお手頃です。

チックピーズ(ひよこ豆)のフムス。豆の色がお店によって違う。

上記の写真は、『アブ・ゴッシュ・レストラン』というところで食べたフムス。このお店も、どのイスラエル人に聞いてもオススメというので、食べに行ってみました。ここも、口当たりがふわっとしていてすごく食べやすかったです。

ちなみにレストランなので飲食するとチップを要求されるのですが、サービスは普通以下…そしてテラス席を選んだら雨漏りの真下に座らせられ…いろいろありました…。

続いて、『サビーフ』。この「フ」という発音はfuではなく、喉の奥から発生される、空気の塊のような音。ヘブライ語にしかないので、アルファベット表記は”Ch/Kh”と書かれている、特殊な音です。私もいまだにうまく言えません。

ピタパンからはみ出ている大量のナス!
店内がめちゃくちゃ狭いけど、連日大行列。

『フリッシュマン』という名店が、ディゼンゴフにあります。ナスが嫌いなわが子も、ペロッと食べられた美味しさ!イスラエルに来たらぜひ食べてみてほしい一品です。

35シェケル前後するので、そこまで安くはない。

とにかく!ピタパンになんでもかんでも挟む!というのがイスラエルのストリートフード。ボリューム満点、野菜とフムスがてんこ盛りで、栄養バランスはわりと良い食べ物かと思います!

おまけ:デザート編

    中東のデザートは、私は見た目で食わず嫌いしているものが多いのですが、、、その中でも『おいしい!』と思ったのが、『マラビ(Malabi)』。

    マラビ専門店もある!

    Hamalabiyaというマラビ専門店もチェーン展開する、人気のスイーツ。牛乳&米粉を使用したミルクプディング。ローズウォーターの香りが特徴的で、上にかかっているピンクのソースは、ザクロソース。さらに、ナッツやココナツを自由にトッピングします。

    一言で言うと、とにかく甘い!!そしてこのザクロソースが、なんとも独特なパンチのある味で癖になります。

    oplus_34

    コーンスターチを使って自作してみましたが、うまく固まらず絶妙なものが出来上がりました…。興味ある方は、ぜひ試してみてください!

    結論。イスラエル料理のイチオシはフムス&ピタパンのコンビネーション!

    テルアビブ市内のレストランで外食をすると、一人一食150~200シェケル(6000円~8000円)は当たり前なので、地中海料理や中東料理専門のレストランには、ほぼ行ったことがありません…。そんな中でも、ピタパンは激安、フムスもお手頃価格でアレンジも無限!やはり庶民派グルメに優るものはありません!

    ひよこ豆を中心とした食文化は、大豆を中心に調味料や納豆を食べる日本人には身近…かと思いきや、私の子どもはフムスが全然好きではありません…。香辛料を含めて、やはり自国の食べ物が一番美味しい!と感じるのは当然かと思いますが、私はイスラエル料理も好きです。

    食べ物を楽しめる=その国の文化を楽しめる、という経験の一つでもありますので、イスラエルにお越しの際は、予算をたんまり取って、ぜひ様々な食文化を楽しんでみてほしいと思います。

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