【備忘録】2026年3月。Operation Roaring Lion – イスラエル、再びイランと戦争へ!

こんにちは、a-box-of-chocolateです。2月28日、けたたましいスマホのアラートと外から聞こえるサイレンによって叩き起こされた朝、あぁ、イスラエルはまた戦争に突入したのか…と悟りました。絶望的なモーニングコール。
今日は本当であれば、【プリム】という祝日のお祝いイブなのですが。それどころではなくなってしまいました。

前回の記事では国内で楽しめるハイキングについて語ったわけですが、やはりイスラエルで生活するうえで一番大切なマインドは、【楽しめるときに人生楽しんでおく】なのだと改めて思う、戦争三日目です。
目次
【獅子の咆哮作戦】アメリカ・イスラエル vs イラン。
ある朝目覚めたら、突然戦争モードになっていた、という表現がまさに正しい、今の私の生活です。とはいえ、イラン国内での大規模デモや虐殺が始まって以降、アメリカの介入や交渉が活発になり、いつの間にか「核施設を放棄しろ」という核トークになり…。という事前の「匂わせ」は十分にあったので、2月上旬からXデーはいつなのだろうか?とずっと懸念していました。その日が「ある日突然」始まるのが心臓に悪いです。
ちなみに、今回の作戦名であるOperation Roaring Lionの由来もまた、聖書由来だと思われます。
Be sober, be vigilant; because your adversary the devil, as a roaring lion, walketh about, seeking whom he may devour:
慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを求めて歩き回っているからです。
https://www.biblegateway.com/verse/en/1%20Peter%205%3A8

吠え猛る獅子(悪魔)=イランのこと…?
2025年6月の戦争(ライジング・ライオン作戦)はかなりトラウマになっていて、あのサイレンと、鳴りやまないスマホの通知(爆音)を聞くだけで、胸がざわざわします。
さて、ここからは戦争に至るまでの時系列を備忘録として綴っていきます。
2月27日(金)アメリカ大使館の匂わせ
友人・知人間で、瞬く間に共有された「アメリカ大使館による自国民の避難勧告情報」。この一報は、「緊急でない米国政府職員および米国政府職員の家族のイスラエル駐在所からの出発を許可するので、商業便があるうちにイスラエルを離れることを推奨する」という内容でした。
忘れもしないデジャヴ!6月の戦争がスタートする直前、アメリカ大使館が職員に今すぐシェルターに行くように通達し、アメリカンスクールも放課後アクティビティを全部キャンセルして一斉下校させた ー 翌朝に戦争が始まったことを…!
学校から帰宅した子どもも、数人の友達がその日の夜のフライトで出国するという話を聞いたようです。実際にはアメリカ人のみならず、ランチの後に早退して緊急退避する家族もいたようですが…金曜日中に飛行機で脱出できた家族は幸運です。
2月28日(土) 【Day 1】シャバット・シャローム!サイレンで起こされた土曜朝8時から、ハメネイ師殺害まで。

ある程度心積もりはあったとはいえ、いざサイレンが鳴ると本当にウンザリするのです…。土曜朝、いつもならゆっくり寝ている時間に鳴り響いたサイレンは、「イスラエルとアメリカがイランに攻撃を仕掛けたので、報復に注意してシェルター近辺に留まりましょう」という事前警告でした。今すぐ弾道ミサイルが来るわけではないと知って、ちょっと安心しました。
結局、先に手を出してしまったのはイスラエル。あらゆる脅威は先制攻撃をして排除する、というポリシーはぶれていません。なお、イスラエル軍の軍事行動の詳細は、IDF公式ページにて公開されています。
久しぶりに、シェルターを往復する日々が始まったわけですが…いつものルーティーン的に食料品の買い出しに行かねばならず、勇敢にも車でスーパーに行った私です。(これがイスラエル生活!)
店内でレジに並んでいる間と、買い出し終わって車に乗り込んだ直後にサイレンが!
ひとまず【サイレンが鳴ったらシェルターに逃げ込む】という基本的な行動規則を徹底するのみなので、私はきちんと避難しています。(セルフレジで買い物続けるツワモノもいますが)


さて、28日は一日で聞いたミサイル警報の回数、20回。興味ある方は、Home Front Command という防衛情報を発信しているサイトで確認して下さい。海外アクセス可能かは判りかねますが。イスラエル全土に出した全警報の数&エリアとなると、数万回に達しています。
そして日本でも報道されているとおり、残念ながら28日夜にはテルアビブ市内にも弾道ミサイルが直撃。迎撃ミサイルが発射されたような音、迎撃音のあとに、さらに大きな爆発音が聞こえたと思ったら…我が家からそう遠くないエリアに直撃していました。
この直撃で女性が一人亡くなるという痛ましい結果になりました。地元のニュースでは、この地域の人が全員シェルターにいたかどうか懐疑的な面もあると言っていて、繰り返し繰り返し、アラートが聞こえたらすぐにシェルターに行くように呼び掛けていました。
今回の戦争で、イランはイスラエルだけではなく、UAE、クエート、カタール、バーレーンなどの中東各地にある米軍基地(と空港)を攻撃しています。イランとは何も関係ない国の人たちまで巻き込まれ、死者やけが人も多く出ている、痛ましい戦争です。
そしてイスラエル国内ではあまり報じられませんが、イスラエル空軍によるイラン国内の攻撃も激化する一方で、学校の空爆も含めて一般人の犠牲者も数多く出ています。
畳み掛けるように攻撃の手を緩めないアメリカとイスラエル。戦争仕掛けた直後に最高指導者ハメネイ師の殺害に成功した、という報道をイラン側も認めたため、もはや軍事作戦の目的は達成したのでは?と思われるのですが、まだまだ終わっていない。どういうことでしょう…。
イランでもイスラエルでも、双方にて「ハメネイの死」に喜び踊る人々の様子が確認できます。ネタニヤフ首相は、前回も今回もも「イラン国民よ、自国のために立ち上がれ!」という内容のメッセージを出していたので、この戦争の大義名分は自国への脅威を排除するにとどまらず、イラン国民のためでもあるわけです。お節介極まりない話にも聞こえますが、圧政から解放されて喜んでいるイラン国民がいるのもまた事実なのでしょう。
3月1日(日) 【Day 2】最高指導者ハメネイ師殺害への報復。
深夜1時半過ぎのサイレンで、睡眠妨害を受けたところからスタート。そして、朝は怒涛のサイレン6連発。6月の戦争もノンストップサイレンにどきまぎしましたが、それは停戦直後だけだったような…?
私個人の感想ですが、「次、いつサイレンが鳴るんだろう?」という焦燥感と疲労感は、ミサイルそのものへの恐怖よりも心身への影響が大きく、とてもストレスフルです。けたたましい音で鳴るスマホのアラート(Wi-Fi経由?ですべてのスマホに勝手に通知が来る恐怖のシステム)、レッドアラートアプリによる通知(緊急地震速報と同じ音)、そして畳み掛ける屋外で鳴り響くサイレン。
恐怖をあおる爆音(迎撃音や着弾音)が一番厄介で、これだけは何度聞いても慣れないというか、聞けば聞くほど憂鬱になります。
イスラエル全土でみれば、この日は「ベイト・シェメシュ」という町で、パブリックシェルターに弾道ミサイルが直撃するという悲劇も起きました。シェルターにいれば絶対に助かるわけではない、という恐怖を残す事故です。鉄筋コンクリート造の家やマンションが立ち並ぶ都市とはまた違う、超正統派が暮らす田舎町。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
3月2日(月)【Day 3】ヨルダン退避とヒズボラ。
戦争三日目の朝にして、日本大使館からバスによる陸路退避が提供されました。6月のときは、逃げる?どうする?と言っている間に戦争終わっていたので、今回は驚異的な速さで退避の手筈を整えてもらえたと思います。
日本のニュースでも報じられているとおり、ヨルダンまで退避した人はわずか5人。イスラエルに「在住」している人にとっては、いますぐここを離れるメリットと、ヨルダンから先のことを考えるデメリットをとったら、圧倒的に「イスラエル残留」のほうが賢明だと判断した人が多いのだと思います。
なぜなら、今回は中東全域の空港が相次いで閉鎖していて、仮にヨルダン(アンマン)に行ったとしても、そこから先どこに行けばいいのか?と立ち往生してしまう可能性が高いからです。

アンマンにあるクイーンアリア国際空港はまだ封鎖されていませんが、フライトキャンセルのオンパレード。出発便を確かめてみたことろ、2026年3月2日現在はサウジアラビア、イラク、ナイジェリア、トルコの主要都市には行けるようです。イスタンブールまで行けば、そこから東京まで行く手段は無きにしも非ず。ですが、完全自腹&自己責任です!!!
最近までアンマンで観光していた友達が、ヨルダン側の死海周辺リゾートホテルでのんびりしてきたら?という提案をしてくれましたが…1~2週間リゾートホテルで過ごすお金、うちにはありません(涙) アメリカンスクールも今日は休みですが、オンキャンパスは無理でもオンライン授業くらいはやってほしいと願っています。
やはり、そう簡単に日常生活を捨てて逃げることはできません。政府専用機でドアツードアで日本まで行ける、日本国内で子どもの学習環境も提供してもらえる、イスラエルに戻る費用も負担してもらえる、なーんてドリームプランが用意されているなら、すぐにでも帰りますが。日本国内に自宅すらない私は、もはや帰る場所がなく、テルアビブ=ホームタウンなのです。
逆に言うと、そう簡単には帰れない覚悟ももって駐在生活をしているので、外国で生活するってそういうものだと思っています。


スーパーもカフェも開いているし、気分転換に外を散歩することもできるし、散歩中にサイレンが鳴っても地下シェルター探して逃げればいい!という楽観さを持ち合わせて、適度に息抜きしています。

私のお気に入りの散歩道にあるハビマ・スクエア。コーヒー片手にのんびり日向で語らっている人で賑わっていました。
金曜日の朝みたいでした(シャバットやり直し)!
ところで、イスラエル軍はヒズボラへの攻撃(というか応戦)も始めました。北からも南からも狙われていて、ディフェンスとオフェンスを同時に行っているIDF、本当にすごいです。軍事力の使い方について、世界中から懐疑的な目で見られているのは確かなのですが、その圧倒的強さも防衛力も、また確かなものです。
非常に逆説的なのですが、結論としてテルアビブにいて、アイアンドームがある環境に留まる方が「身の安全が守られている」と感じるようになった私は、もはやイスラエル人寄りのマインドになっているかもしれません。
刻々と戦況が変わるイスラエル。ジェットコースターのような日々の終わりとは?

イスラエルの飛行機から乗り降りする時に、ボーディングブリッジ内で目にするこの看板。Your life will be never be the same. いや~本当にまさにこのとおりで、イスラエルにいると、昨日と今日が同じ保障はなく、そしてまた明日が明日として連綿と続く保障もないことを体感しています。刹那的に生きている人が多いのも納得です。
まもなく2日夕方ですが、そういえば今日は朝から1~2回しかサイレンを聞いていません!このままイラン側からの攻撃が沈静化してくれることを願っています。とはいえ、「ホームフロントコマンドによる防衛政策(ガイドライン)」は3月4日夜8時まで延長されることが発表されたので、このまま休校・休職も継続です。あと二日で、さらに攻撃を畳み掛けるということかも…?
これを書いている今まさに、【緊急速報メール(数分以内に警報が鳴るという警告)】が来ました。なんともエキサイティングなサバイバル生活ですが、非常にユニークな体験をしているというこで!日々過ごしていきたいと思います。

