【イスラエル駐在1年7か月】駐妻生活、結局のところ何してるの?「駐在生活を楽しむコツ」とは?

こんにちは、a-box-of-chocolateです。夫のイスラエル赴任が決まって、私が仕事を辞めたのが2023年の年末。二年間も無職生活を送っていると、「日本に帰った時のキャリアはどうなるのだろう」「また仕事中心の生活に戻れるのだろうか」などなど、漠然とした不安要素もある一方で、「仕事しなくても快適に生きていけている生活って最高じゃん?」という気持ちの方が強くなりました。人間、楽な方への適応能力は非常に高いのです~。

もちろん、のんびりと海外で専業主婦を堪能できているのは夫の収入のおかげなので、安定した暮らしができていることへの感謝の気持ちはあります。ですが、異国で生活全般(衣食住~自分のご機嫌取りまで)を支えてるのは私ですけど???という自負だってあります!!

今日はそんな「駐妻生活のリアル」について、自己肯定感高めの筆圧で綴っていきたいと思います!

「失った(と感じる)もの」の多さを嘆く日々を乗り越えて。駐妻になって「得た」ものとは?

日本から離れる際に「手放したもの」「失ったもの」「なくしたもの」は、それはそれは…数えきれないほどあります。そのときは、自分にとってかけがえのないものだったり居場所だったりしていたわけですが、二年経ってみると、「あれ?そうでもなかった?」と思えるほどには、メンタルが回復した=執着心が薄らいだことが、海外新生活適応への最大の近道なのだ、と思っています。

アイデンティ・ロスとの戦い

辛いな~大変だな~と思いながらも、それなりにやりがいは感じていた仕事を辞めて、何者でもない、「〇〇さんの奥さん」になった焦燥感が一番辛かったです。自分で稼いだお金も一銭もなくなり、経済的にも夫に完全に依存するしかない状況は、思っていたよりも自分の焦燥感を駆り立てる要素でした。

住み慣れた家、家具、思い出の品物、推しのグッズ…とにかく「断捨離」に励み、友人や同僚、家族や親戚とも離れ、「とにかく身軽に」イスラエルに来たはずだったのに。手放したものへの執着心やロス感は果てしなく、それに縋ってしまう…どうにもならない感情の揺らぎに苛まれるばかりでした。

自分を形成していたものの一部が全部なくなって、丸裸にされるような感覚とも言うべきでしょうか。これは、ライフステージごとに多くの女性が経験するプロセスかもしれませんが、裸一貫で(たとえです)海外に乗り込む!という覚悟はあっても、そう簡単に気持ちが追いついていくことはできなくて当然です。時間が解決するのを待つのが一番です。

身軽になる=新しいものを受け入れるキャパシティが増える!

ここで大事なのは、「なくした(と思っている)ものにいつまでも縋りつく」のではなく、「空っぽになった(ように感じる)心を、新しい何かで埋めていく」ことができるかどうか?にかかっていると思います。

とにかく前向きな言葉で、自分の変化を表現してみます。

筆者

「仕事を辞めて、やりがいも収入もなくなった」…職場の大変な人間関係もしがらみも、全部とおさらばできて最高~!時間に追われず、旦那の収入だけで暮らせるなんて最高~!

筆者

「友人や家族とお別れして、知り合いもいなくて辛い」…めんどくさい帰省や親戚付き合いもゼロ!物理的に日本が遠いから、会おうと思ってもそう簡単に会えないという最高の理由があるじゃないか!時差もあるから、四六時中連絡できるわけでもない!人間関係リセットして新生活始めるにはもってこい!!

筆者

「住み慣れた家もなくなって、衣食住の環境すべてが変わって辛い」…駐在生活の醍醐味なんて、今までより広い家に住めること!しかも家賃扶助たっぷり!住宅ローンも固定資産税も払わなくていいし~♪多国籍企業の駐在員や外交官が住んでるところ=六本木や麻布十番だとしたら、それに準ずる世界的に大規模な都市の中心部に住めるなんてラッキー!

筆者

「言葉が通じない、自分の無力さを感じる」…新しい言語を学べるチャンス!外国人なんだからできなくて当たり前~って開き直れるし、わからないことは他人に聞けばいいのです。Google翻訳もレンズもあるし、テクノロジーに頼れば大概のことはどうにかなる!

自分が抱えていたものの半分(仕事、家、人間関係etc)を「失った」のだとすれば、その50%のキャパシティは、また別の新しいもので埋めることができるのです。それは自分が望んだものではないかもしれませんが、自分をアップデートしていく最高のタイミング=海外駐在生活だと思います。

人生は上書きの連続

年をとればとるほど、積み重ねてきたものが「崩れる」ことが怖くなるものですが、後世大事にしたい!と思っているものは、意外と少ないのかも?と気づくのもまた駐在生活です。

「仕事の時間」=「駐在仲間の友人と遊ぶ&観光する時間」

これまでの生活は、とにかく時間に追われていました。この一言に尽きます。朝起きて家事、子どもを送りだしたら自分もすぐに仕事へ。帰宅してすぐ家事。疲れてヘロヘロになって就寝。疲れすぎて、サプリや栄養ドリンクも欠かせませんでした。ただ、ひたすらこのルーティーンをこなしていました。

その時間全て、いまは遊んでますね。もう、堂々と言いますよ、私は遊んで暮らしてます!!

お弁当作り&家事をささっと済ませ、子どもを送りだしたら(7時過ぎ)ヨガや散歩。時にはダラダラと漫画を読んだりユーチューブやドラマ見てゴロゴロ二度寝スタート。
tel aviv beach
昼間
友人とランチしたり、International clubのイベント(ハイキングやレクチャー、観光名所巡り)に参加したり。パソコンに向かってブログを書いてみたり、気が向いたらヘブライ語を勉強したり。自分のためにすべての時間を使えるって、最高でしかない。
夕方~夜
夕食の支度(これ重要ですが、外食は一切せずにほぼ全部手料理を準備)。夫も一緒に夕飯を食べられる時間に帰宅できるので、家族で夕食。そのあとはまたダラダラ。日本語の本を読んだり、くだらない動画見たり、U-nextでアニメやドラマ見たり。

え、生産性が皆無ですって?そうです、何も生み出してない日も多々あります。ゴミと二酸化炭素を排出しているだけかも?という日もあります。(笑)

そのことで一年目は「こんな生活でいいはずがない」と自分を戒めてみたり、自分を呪ってみたりしたのですが、誰からも後ろ指さされているわけでもないのに、どうして自分で自分の精神をあんなに追い込んでしまったのだろう?と思います。

駐妻生活において、まず「経済的に自立すること」は非常に難しく、ビザの問題等もあって「現地就労」は果てしなく困難です。(なので一時outlierなどのリモートワークをしてお小遣い稼ぎしていました。)

しかし、多くの企業は帯同家族の生活を保障するために、手厚い福利厚生であったり配偶者手当や住宅手当などを支給しているのです。外国にぽいっと放り出されて、収入の心配しながら暮らすのでは精神が持ちませんから!

大事なことなので声を大にして言いますよ、現金を稼いでくるだけが「生産性の高い生活」ではないのだと!!外国にぽいっと放り出された家庭を【家庭】として機能させて、日本に居た時に準ずる(またはそれ以上の)生活水準&安定したメンタルヘルスを保つという重要なミッションがあるのです!!

「家族や友人と離れた結果」=「新しい人間関係の構築」

国内での異動や引っ越しが多い全国転勤族の方にも言えることかと思いますが、【引っ越し=人間関係の再構築】が大きなミッションとなります。駐在生活の場合は、その【人間関係】が日本語外で行われるところに大きな意味合いがあると思います。

赴任先によっては大きな日本人コミュニティがある場合もありますが、イスラエルはそうでないので、私にとってイスラエルでできた友人・知人は基本的にみんな【他国の駐在員】です。

よくよく冷静になって考えてみると、近所のよく遊んでいる友人が大手メガバンクCEOの奥さんだったり、〇〇大使の奥さんだったり。そういう繋がりがあること自体、どこの世界線の話だろうか…?という感じなのですが。インターナショナルスクールの保護者も然り、普通に考えたら絶対に出会うこともない階層の人たちとのつながりや付き合いが増えていくのが、なんとも不思議な気分です。

しかし、私個人が友達になった人と、彼・彼女らの配偶者のポジションは無関係に等しいので、個人的に性格や嗜好が合う人としょっちゅう遊んでいます。

そういったコミュニティに属する友人が言うところの「日本に住んでいたことがあるよ!」という文脈での「日本」とは、東京都港区や神戸市のこと。私は麻布や広尾に住むことは一生ないだろうな…と思うと、現在テルアビブ都心部に住んでいて様々な国の駐在員の友達がいるという現実には、感謝しかありません!

そうした友人に共通することは、「イスラエル現地では仕事がなく、昼間に時間がたくさんある」こと。私はこれまでの人生で「平日昼間に友人と出かけたり遊んだりする」という時間をとれたことがほぼないので、とても新鮮で毎日楽しいです。

「物価がアホみたいに高い国」=「自炊率100%を達成」 

テルアビブの物価上昇は天井知らずで、野菜やフルーツ、肉なども本当に高くて、体感日本の2~3倍です。

野菜と果物は基本1㎏あたりの量り売りなので、日本で売られているものと相対的に比べるのが難しいのですが…。いつも行く八百屋やマーケットでおよそ一週間分の野菜類を購入すると、約200~300シェケル使ってます。(1シェケル=約48円)

物価に関する具体例を挙げます。

  • 卵1パック(12個) 14~26シェケル(餌のクオリティ?によりまちまち)(680円~1,200円)
  • ヨーグルト(150gカップ) 1個6~7シェケル(300円前後)
  • 豆腐1丁 10~14シェケル(480円~680円)
  • 醬油 500mL (YAMASA) 定価20シェケルだけど最近2本で20シェケルのセール!(1本480円)
  • キャノーラ油 800mL 15シェケル(720円)
  • いちご(シーズン初め、日本と同じようなサイズ感の1パック)42シェケル(2000円)
  • パン屋で買うミニクロワッサンやパイ(パティスリー5~6個)20シェケル (1000円)
  • サンドイッチ 30~40シェケル(2000円)
  • コーヒー(R) 16~20シェケル (800円~1000円)

おわかりいただけただろうか…

コーヒーとサンドイッチのランチをカフェで食べると、50~60シェケルはあっという間に使います。え、これだけで2,500円??という満足感の低さ。セブンイレブンやローソンのコーヒーよりもまずいコーヒーに800円とは、どういうことでしょう。

たまにテイクアウトする格安ファラフェル(ピタサンド)は9シェケル。お気に入りのお店のシュワルマは70シェケル。ファストフードですら、お手頃価格でないのですよ!!!

子どもの学食ランチも、一食当たり35~40シェケルするので(学食ですよ⁉)、週一利用するかどうか…という程度です。日本の学校給食で一食1,500円払ってたら破産します。

フードコートやお惣菜コーナー大好きな私が、ほぼ自給自足生活(=全部自炊生活)を送る理由は、「金額の割に満足度の高い外食を楽しめない」ことと、「とにかくスーパーで買う食材すらべらぼうに高い」からなのです!!

私は特段料理が好きでもなければ得意でもないのですが、それでも!「自分で作る和食の方が美味しい」と思えるのです!(自意識過剰かもしれませんが)

これまでに作ったことすらない日本食も、イベントのためだったり友人を招いての食事会だったりという目的も含めて、数多く作りました。

餃子を皮から作ったり。

巻きすを使って巻き寿司を作ったり。

自分のため、家族のため、というのが大いなる目的ですが、「食文化」による交流って、友人と楽しい時間を過ごすためには必須な部分も大きいのです。日本食はとても人気で誰にでも喜んでもらえるので、ズボラ主婦なりに自炊(原材料から調達するレベルから)をかなりするようになったところは、自分の中では大きな変化です。

いまだに料理(というプロセス)が楽しいとは思えないのですが、想像以上に美味しいものが出来上がった時は自己肯定感も爆上がりです!!!

新しいことに挑戦できる、時間的ゆとりに感謝。

さて冒頭でも述べた通り、旗から見ても文字通り「遊んでいるだけ」または「だらけているだけ」の駐在生活を送っている私ですが、「人生最長の夏休み」または「老後のリタイア生活のリハーサル」か何かだと思って、楽しんだもの勝ちだと思います!

そもそも、あくせく働くことが日々の生活の中心だったところから、何かほかのことを生活の主軸においてください、となったとき、その「何か」を見つけることは意外と難しいのです。

私がイスラエルに来てから取り組み始めたことは、

ハイキング、料理、絵画、ヘブライ語(語学学習)、農場ボランティア、外貨リモートワーク、インターナショナルスクールの保護者向けbook club、などなど。

いわゆる「趣味」をどんどん増やして、自分が楽しい!と思えることに積極的に取り組んでいくことで、自分の自己肯定感を高めることができます。学生時代&4年前の自分、英語を本気で勉強しておいてよかった!と過去の自分のことすらほめちぎっています。

どれもこれも、「忙しいから無理」と諦めていた(できない口実にしていた)ことも、今は時間だけは無限にあるに等しいので、とにかくやってみる!のマインドで取りかかれることが、駐妻生活最大の恩恵です。

コミュニティが広がると、とんでもない人に出会ったり馬が合わない人との関わりが増えたり、文化的摩擦や価値観の違いが明らかになったり…いいことばかりではないのですが。それも含めて、「生きていくって、そういうことだよね」と丸ごと受け止めることで、駐在生活はグッと楽になります。

家事・育児・仕事で忙殺されていた生活から、育児と仕事がなくなった私。(※子どもはもうティーンエージャーなので、物理的なお世話はほぼゼロです。)専業主婦=家事くらいはちゃんとやろうという意欲はありますが、私が100%完璧にやるという意気込みは、はるか昔からありません(笑)。

「自分」という一人の人間が健康に楽しく過ごせていて、日々の暮らしぶりに満足できているのならば、それは駐妻であろうとなかろうと関係ないと思います!自分の時間をどう使うか?その問いへの正解はないのです。

このように書き出してみると、客観的に見た私は「リア充系のキラキラ駐妻」かもしれません。自慢じゃないですが行動力だけはあるので、「とにかくやってみよう」の精神であれこれ手を出しているのです。

しかし、実際のところは…ぐーたらゴロゴロ引きこもっている時間もかなり長いです。それが良いか悪いかではなく。とにかく「人生における時間のゆとり」があること。ただひたすらにその事実に感謝して、置かれた場所で咲く花になれれば、もうそれだけで、駐在生活は大成功!ではないでしょうか♪

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