【豪華絢爛!】シェイク・ザイード・グランド・モスク、エミレーツ・パレスを巡る。アブダビでの真夏の半日ツアー!!(後編)

こんにちは、a-box-of-chocolateです。9月に入ってから、暑さがだいぶ落ち着いてきたテルアビブ。朝夕の風はカラッと爽やかで、少しずつ季節が移り変わってきているのを感じます。
イスラエルでの生活は相変わらずです。カタールでのハマス幹部爆殺、エルサレムでのバス襲撃テロ事件、連日やってくるイエメンからのドローンや弾道ミサイル。何かと物騒なことが続いているのに、私の(一個人の)生活は「普通」に過ぎていく、という大きなギャップ。
しかし、そんな「日常」はやっぱり「異常」なのです。ヤフーニュースでも目にしましたが、IDFの兵士2万人以上(大多数は予備役)がケガをして、半数以上の1万人がPTSDに苦しんでいる、という現状があります。
IDFでの徴兵期間は男性3年間(18~21歳)ですが、その後40歳前後までは、「予備の兵士」としての役割があり、有事の際は戦場に駆り出される(Miluim)、というシステムです。
普通の社会人や会社員が、いきなり明日から兵役に戻ってくださいと言われ、ハマスと戦い、市街地を爆撃せよ、と言われたら…?想像を超えるプレッシャーでしょう。普通のメンタルを保つなんて不可能でしょう。そしてそれが、自分の息子や夫だったら…?その家族もろとも、みんな戦争の「被害者」なのでは、と思わずにはいられません。兵士もただの「人間」であり、ロボットではないのだから。
兵士やその家族が苦しむニュースは、外国人である私が見聞きするだけでも居たたまれない気持ちになります。当事者の痛みや苦しみは…言葉では言い尽くせないでしょう。国家としての「イスラエル」は本当に複雑な存在で、誰のための正義を果たしているのか?愛国心とは何なのか?いろいろ考えさせられます。
さて、そんな唯一無二の中東の国(イスラエル)と比べると、同じ「中東地域」でも全く異なるアラブ文化を持つ、アブダビ。前回のアブダビ弾丸シティーツアーの続きを綴っていきます。
目次
気温45度のアブダビ、屋内で可能な観光スポット!
前回の記事でもお伝えしたとおり、「真夏(7月末)の殺人的暑さ(体感気温50度)のアブダビ」において、屋外施設を巡るのは至難の業でした。桁違いの「暑さ」を体験できることを除いては、取り立ててオススメできる点はありません。しかし、ツアー後半で巡った場所は(一応)屋内!エアコンの風に当たって巡れる場所についてまとめます。
【観光スポット⑤】エミレーツ・パレス / (Emirates Palace Mandarin Oriental
Emirates Palace Mandarin Oriental
West Corniche Road – Al Ras Al Akhdar – Abu Dhabi – アラブ首長国連邦

その名の通り、まさに「宮殿」と呼ぶのにふさわしい5つ星ホテル!
アラブの石油王など、まさに「王様御用達」のホテル、といった風格です。
一番「リーズナブル」なお部屋でも、一泊2594AED~。日本円にして10万4000円です!!
(エミレーツパレス公式サイトより)

宿泊しなくても、ホテル内の見学は自由にできます。エントランスの広さとゴージャスさにまずは圧倒されます…!

ホテル内のカフェ。コーヒー一杯2000~3000円くらいするような、贅沢な空間です。名物・金箔コーヒーが楽しめるとか。
このパレス全体を模した絵…ではなく、カーペットがありました!エスカレーター横の壁に飾られています。(複数枚ありました)もちろん手作り…ものすごい再現性と職人技です。

エミレーツパレスの中庭から臨める、「エティハド・タワー」も見ものです。超高層ビルが立ち並ぶビジネスタワーで、高級レストランやホテル、ショップもある複合施設だそうです。

「中庭散策してきてもいいよ?」とドライバーさんがオファーしてくれたものの、、、あまりの暑さにそれすらもお断りしました。エアコンが効いた室内から外に出た瞬間に、また汗が噴き出す。その繰り返し、それがアブダビの夏…。
ちなみにエミレーツパレス内では、日本人観光客?宿泊者?もちらほらと見かけました。私もいつかはこんなリッチなホテルに泊まってみたいものです(夏以外に)。
【観光スポット⑥】世界最大級のモスク!シェイク・ザーイド・グランド・モスク
シェイク・ザーイド・グランド・モスク ‐Sheikh Zayed Grand Mosque
Al Rawdah – W54 – Abu Dhabi – アラブ首長国連邦

アブダビ最大の見どころでもある、こちらの超巨大、豪華絢爛、真っ白なモスク!見学は無料ですが、事前オンライン予約が必要です。オフィシャルサイトはこちら。日本語ページもあります。
UAEの初代総理大臣の名前(シェイク・ザイード)を冠っているこのモスクは、伝統的なモスク…と思いきや、2007年に完成した比較的新しい施設です。
しかもショッピングモール内をくぐり抜けていくと、モスクの入口(受付)にたどり着ける、という現代的な構造です。

ドバイモールに行った時と同じような雰囲気ですが、ドレスコードをしっかり守っていないと、中に入れてもらえないようです。私はロングスカートを履いていき、スカーフで頭を覆っていこうかと思っていたのですが、ドライバーさんがチャドル(フード付きのマント)を貸してくれたのでそれを羽織っていきました。
ちなみに、こどもは短パンだったのですが、、、せめて膝を隠して!と言われ腰パンで入場。(笑)
長い長い動く歩道を辿って、壁面にある建築までの歴史や工事の過程に関する説明書きを読んで、ようやくモスクに到達。
えぇ… ここからまた屋外です…。

夕方5時頃、日も傾いてきたころでしたが、それでもまだまだ蒸し暑い!しかも長袖長ズボンに近い格好で全身を覆っているため、かなりジトジト…
どこもかしこも真っ白で十分なスペースもありましたが、木陰に入っても涼しいと感じられず。

圧倒的なモスクの白さと、豪華な(そして高価な)装飾を眺めるだけで精いっぱい・・・
自撮り棒で自撮りしまくっていたカップルは、(おそらくかなり密着していたから)係員から注意されていました。観光客であっても、マナーはしっかり守って見学しましょう。
とにかく、このモスクも非常に広大で、全部を歩いて回る気力もなく、、本当は礼拝堂の中などもゆっくり見学したかったのですが(ドライバーさんは時間あるからどうぞ!と言ってくれた)、暑さに負けて疲れ果てた私たちはそこまでの根性もなく…。ぐるっと見て回っただけで終了しました(涙)。
モスクの礼拝堂にある、”世界最大の手縫のペルシャ絨毯”すら見逃した今回のシティツアー。非常に残念ですが、とにかくモスクになんて何も興味がない子ども、暑さにばてた大人たち、、アブダビの気温に完敗!でした。
オフィシャルサイトによると、なんとこのモスクの周りにはジョギングトラックまであるそう!ショッピング、礼拝、エクササイズなどなど、イスラム教徒以外も気軽に楽しめる憩いの場となっています。

そのコンセプトは、「異なる文化から訪れる見学者が楽しめる多種多様な施設を兼ね備えた、特別なレクリエーションスポット」。すごく近代的というか、開かれた価値観に基づいて建設されたモスクなのです。
テルアビブ⇔アブダビは片道3時間程度で行けるので、またいつか半日ツアーではなく「アブダビを目的地にした旅行」を組みたいものです!
【観光スポット⑦】おまけ!モスクがばっちり見える公園♪ – Oasis of Dignity
واحة الكرامة
Al Tharwaniyyah St – Al Rawdah – W65 – Abu Dhabi – アラブ首長国連邦
View of Grand Mosque
CF7H+8PJ Khor – Wahat AlKarama – 3rd St – Khor Al Maqta’a – Abu Dhabi – アラブ首長国連邦
モスク見学の後、ドライバーさんが連れて行ってくれたのがこの場所。戦没者慰霊記念碑が立ち並ぶこちらの広場(&池)、最高にモスクが奇麗に映えるスポットなのです!
夕焼けも相まって、本当に美しい光景でした。
モスクとの位置関係はこんな感じです。
こうした隠れ名所やビュースポットを案内してもらえるのも、現地ツアーに参加するメリットだと思います。
まとめ:アブダビ観光は冬(10月~2月)にするべし!!!
さて今回私が体験したアブダビツアーは非常に特殊でした。まず第一に、飛行機の乗り換え待ち時間に詰め込んだシティーツアーであること、そして第二に、アブダビが最も暑い季節に行ってしまったことです。
楽しかったか?と言われると…えぇーっと…どうかな…巡った場所はどこも素晴らしく、忘れられない景色ばかりですが、とにかく「暑い」という言葉しか出てこない道中で、辛さ半分、といったところでした。
こんなに長い旅行記を綴っておいてなんですが、夏のアブダビ旅行はあまりおすすめできません…。やはり中東旅行は冬の時期が圧倒的におすすめです!!
今回のツアーは4時間程度でした。2時半頃に空港を出発して、ツアーを終えて戻ってきたときは18時半過ぎ。時間にも正確で、非常に礼儀正しいドライバーさんだったので安心してツアーを楽しむことができました。
半日遊んで、さぁ日本へ!と思いきや、21時半予定の飛行機が遅延→23時半出発になる、という地獄のようなおまけ付きで…。結果としてアブダビには約12時間(そのうち8時間は空港)過ごす、というハードな乗継便体験となりました。やっぱり…一時帰国は直行便がいいな~というひと夏の思い出です。