【2025年10月9日木曜】イスラエル×ハマス停戦合意へ!ガザ戦争終結への第一歩!人質解放に沸くテルアビブより

hostage square

こんにちは、a-box-of-chocolateです。ホリデーシーズンですっかりのんびりしているイスラエル国内ですが、ついに!ついに!!!【停戦合意&人質解放】のニュースが飛び込んできました!

これまでに何度も「停戦するする詐欺」を繰り返してきた両者ですが…今度こそ本当だと信じたいです!!

人質解放へ!停戦合意への条件とは?現地の人々の反応は?

これまでに、幾度となく「停戦合意」の話が持ち上がっては、どちらかが先に合意を破ってご破算…を繰り返してきた、この戦争。戦争が終わってほしくない層がある程度いるのだろうな、と感じてしまうほどでした。

前回の「停戦」が実現したのは、今年1月。その時は「生きている人質」が解放されました。

停戦合意発表までの時系列

9月29日ごろからテルアビブ市内に出現した、この看板。

アラブ諸国も一丸となって、”Get it done”(終わらせよう)というスローガンが掲げられました。いつもいつも、その中心にいるのはトランプ氏。

10月2日、トランプ氏がハマスに対して「停戦プラン(20項目案)」を提示。20人程度の生きている人質がいる、という情報も出始めました。

続く4日には、イスラエルが「初期撤退線」に合意したという発表。

そして8日、シャルム・エル・シェイク(エジプト)にて最終的な合意までの協議と調整が行われ、同日深夜にトランプ氏が「双方の停戦合意」を発表しました。

【参考】https://www.timesofisrael.com/

「第一段階の停戦合意(フェーズ・ワン)」の内容とは?

この「停戦合意」の発表はあったものの、この記事を綴っている現時点(9日午後5時半)では、「閣僚たちが、停戦案を承認するために首相官邸に集まっている」「全閣僚会議で採決を行う予定」という段階です。すなわち発動していません。

このあと安全保障閣議(Security Cabinet) → 全閣僚会議(Full Cabinet) の順に承認を取っていくようですが、安全保障閣議では一部の強硬派(特にベン・グヴィル、スモトリッチら)が反対姿勢を示している、という報道もあります。ネタニヤフ首相が「政府として承認する方針」を表明しているので、このまま無事に「停戦合意」が発動するといいのですが。

政治的承認後、24時間以内に有効となる見込みなので、イラン戦争のときのように「駆け込みミサイル攻撃ラッシュ」が来ないといいな・・と願っています。

項目内容
取引の枠組み停戦と人質解放をセットにした合意。合意発効後72時間以内に、生存している人質の解放を目指す。 
釈放されるパレスチナ囚人数2,000人 のパレスチナ治安関係者・囚人を解放、との報道がある。うち、終身刑囚や「テロ犯」も含まれるという報道も。 
死亡した人質(遺体)の返還約28名分の遺体が、合意に基づいて返還されるという報道。ただし Hamas側は、一部の遺体はすぐには見つけられない可能性を示唆。 
撤退・部隊配置IDF(イスラエル軍)は「合意された配備線(deployment lines)」まで段階的に撤退するとされており、ガザ全体の 53% を引き続き制御する見通し。
人道支援・物資搬入最初の5日間で最低400台のトラックによる支援物資搬入が計画とされ、その後さらに拡大する見込み。 
被災者・避難民の帰還南ガザなどからの避難民が、ガザ北部/中部地域へ速やかに帰還できるようにする。
国境・通行点(ラファ、他)ラファ国境およびその周辺からイスラエル軍が撤退するとされ、ラファ通過点を両方向で開放する案も含まれているとの報道。 
実施保証・仲介筋の保証この合意には、トランプや仲介国(カタール、エジプトら)の「保証」が含まれるという言及。
未定・未公表の点多くの条項が最終確定されておらず、公表されていない。例えば、釈放対象囚人のリスト、部隊撤退の正確スケジュール、監視体制など。

停戦合意が有効かしてから72時間以内に人質解放の見込みで、報道では13日(月)に人質の返還が始まる、とされています。二年という長い長い時間を経て、ようやく見えてきたゴール。人々の反応はどのようなものなのか気になり、人質広場(Hostage Square)に行ってみました。

歓喜の輪に包まれる、Hostage Square (人質広場)

人質解放を目指して、被害者家族や支援者が繰り返しデモや集会を繰り返している場所が、テルアビブ美術館横の広場、通称「Hostage Square(人質広場)」。

一年前、2024年10月7日の様子はこちら↓

厳密に言うと「停戦合意の有効化」はまだだったものの、歓喜の渦に包まれたテルアビブ市内。人質広場の雰囲気は、Happy Skkotのそれに相応しい、あたたかく、優しい空気に満ち溢れていました。

スカ―も登場

抱き合い、喜び合うひと

多くのイスラエルメディアがカメラを構えていて、停戦合意発表のその瞬間を待ちわびているようでした。

ロシュ・ハシャナやスコットは、本来なら家族で食卓を囲むひととき

スコットのお祈りに使う「アルバ・ミニム」の路上体験会
正統派の男の子たちが、体験会&路上販売(?)をしていたので、私も持ってみました。

「Happy Holidays!」を、「ハグ・サメアハ!」とヘブライ語で声を掛け合うのですが、今日の人質広場の雰囲気は、まさにChag Sameach!!いつもの殺伐とした雰囲気や怒号飛び交う重々しい雰囲気ではない、なんとも軽やかな、人々の祈りや慈愛に満ちた空間となっていました。

戦争開始から、733日。今度こそ、”終わりの始まり”でありますように。

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