【ナザレ(Nazareth)】キリスト教聖地巡礼 in イスラエル!クリスマスムード満点のナザレへ♪

お久しぶりです、a-box-of-chocolateです。2026年、明けましておめでとうございます。
年末年始は日本に一時帰国をしており、ブログもしばらく放置してしまいました。帰国前に投稿しようと思って書きかけていた記事内容のため(クリスマスについて)、タイムリーな話題ではないのですが…ぜひ今年の年末の参考にしていただければと思います。(気が早い!)
イラン・アメリカ・イスラエルの関係性が、またきな臭い感じになってきました。平和が長続きしない1月のテルアビブ、何かを暗示するような、文字通り”嵐”のような暴風雨に見舞われる日が増え、「雨季=冬」になったのだと実感します。しかし、日中は相変わらず暖房いらずの毎日です。現在の室温、21度。冬は光熱費が節約できます。

気候に関係なく、暦の上での12月といえば、やっぱりクリスマスです!ユダヤ教の暦の上では「ハヌカ」ですが、どちらも楽しめるイスラエルはちょっとお得です!
クリスマスツリーにマーケット、赤と緑に彩られた街並み…は、もちろんキリスト教の聖地であるイスラエルでも見ることができます!
今回の記事では、その聖地のひとつである「ナザレ(Nazareth)」を訪れたときのことについて綴っていきます。
目次
イエス・キリストの「故郷」、ナザレ
日本語でナザレと呼ばれる街は、イスラエル北部に位置しています。ガリラヤ湖に程近い小さな町(村?)です。
英語表記はNazareth。最後にthがつくので、「ナザレス」のような発音になります。
ヘブライ語表記は「נָצְרַת」。「ナツラト (Natzrat)」のように発音します。
ナザレまでは、テルアビブから車で1時間半程度です。距離にして100キロ少々なので、日帰りドライブで十分往復できます。私は土曜日に自家用車で行きました。

バスでも行けますが、土曜日(シャバット)はバスや電車は運休だらけなので要注意です。
アラブ系クリスチャンの街、ナザレ。
エルサレムやベツレヘムなど、クリスチャンが多く住むエリアはイスラエル各地にあります。ナザレもその一つで、アラブ系キリスト教徒が数多くいる街です。
ヘブライ語よりもアラビア語のほうが飛び交い、街中の標識もアラビア語がメイン。人々の雰囲気もアラブ系文化をひしひしと感じます。ジングルベルのアラビア語バージョンも爆音で流れていました。

まず、とにかく道が狭くて運転しづらいのです。テルアビブよりもさらに危険な運転技術を繰り出す地元住民、そして信じられないほど狭い道に路駐する車が多く、自家用車で行く際は交通事故に要注意です!歩行者もまた然り。私は道を逆走していたウォルトのバイクに、歩道で轢かれそうになりました…。キリスト教徒の街なので静かな信仰の地かな?というイメージは見事に裏切られ…混沌としたローカル感が味わえます。

統計上も、アラブ系住民による交通事故は多発しているようなので、車には十分注意して運転しましょう。Wazeというナビアプリどおりの道路を通ったら、車幅ギリギリの坂道(すれ違いあり)を通る羽目になり、本当に大変でした。
歩道も車道も舗装されていないところが多く、ゴミも文字通り山盛りに積まれているので、町全体は衛生面に言及すると…お世辞にも奇麗とは言えません。
ちなみに、ナザレ市内には公営(だと思われる)駐車場がたくさんあります。私が利用したところは1日あたり50シェケルでした。路上駐車場(青白ラインのところなど)に停められるともっと安いのですが、とにかく激戦です。

市内中心部に停めれば、どこでも歩いて行けます。そしてカフェやレストランも(価格が爆盛り観光地価格ですが)たくさんあるので、食事場所に困ることもありません。たいていのお店が土曜日でも営業していました!(これポイント高いです!)
イエスは「ナザレのイエス」と呼ばれた
さて私個人のナザレの印象は「混沌としたアラブの街」なのですが、「ナザレ」の知名度が高い理由は、イエス・キリストとの密接な関係にあります。
イエス・キリストは、新約聖書の中でしばしば「ナザレのイエス(Jesus of Nazareth)」
と呼ばれています。これは、イエスがナザレで育ち、青年期までをこの町で過ごしたとされているためです。出生地はベツレヘムと伝えられていますが、イエスの生活の基盤であり、周囲の人々に認識されていた「出身地」こそがナザレでした。
その後、ガリラヤ湖周辺でキリスト教の布教活動をしたと言われています。
ナザレ観光ポイント① 聖ガブリエル教会 / ギリシア正教受胎告知教会 / The Greek Orthodox Church of the Annunciation

https://maps.app.goo.gl/GErvyeJi8NEQMveR6
ナザレは、イエスの母マリアが大天使ガブリエルから受胎を告げられた場所としても知られています。この出来事は「受胎告知(Annunciation)」と呼ばれ、キリスト教美術や信仰の中で非常に重要な場面とされています。

クリスマスツリーの後ろに見えるのが、ギリシア正教会の「受胎告知教会」です。
ここには世界中のキリスト教徒が巡礼に訪れます。つまりこの教会は「イエスの物語はナザレから始まった」という信仰を象徴する存在でもあります。

宗教的背景については、「ふ~ん、なるほど。」という感想しか持てない自分が悲しいですが…。芸術品として眺めているだけでも、目の肥やしになるほどの美しい建物でした。

今回、12月中にナザレを訪れた目的の一つが、この「クリスマスツリーのライトアップ」を見ることでした!戦争のために自粛されていたツリー点灯ですが、二年ぶりに再開したのです!
ツリーの点灯時期やクリスマスマーケット情報は年によって変動しているので、しっかりと下調べをしてから行くことをお勧めします。

暗くなってからのライトアップも、最高にきれいでした!動画が投稿できず残念ですが、実際はこのツリーの周りでは爆音で洋楽(Rose and Bruno MarsのAPTなど)がかかっていて、お祭り騒ぎでした。


こちらは教会の内部。礼拝が行われていない時間帯に入ってみました。ギリシア正教会の内装は、金ぴかで豪華絢爛です。
この教会のすぐ近くには、「マリアの井戸」があります。

この教会が建っている場所は少女時代のマリアが暮らしていた家の近くであり、実際にこの井戸でマリアが水汲みをしていた、とも言われています。そして、マリアが大天使に出会い、受胎告知が行われた(神の子を生む、というお告げを受けた)場所だともされている神聖な井戸です。
教会の地下にその井戸の跡が残っています。写真は撮らなかったのですが、トレビの泉のようにお賽銭が投げ込まれている小さな水汲み場がありました。
こちらの「マリアの井戸」は現在は水は出ておらず、もはや記念碑的なものでしょう。
ナザレ観光ポイント② カトリック教 / 受胎告知教会 Basilica of the Annunciation

https://maps.app.goo.gl/SmnHo97sqNyCxPop6
こちらはBasilica of the Annuciation(大聖堂)と呼ばれる、カトリック教本家(?)の受胎告知教会です。

おや…?なぜこんな至近距離に受胎告知教会が2つ…?マリア様は二人いるのかしら?
と思ったそこのあなた!私も混乱しました。これはいわゆる「解釈違い」というか、宗教上観点から、「どこでマリアが受胎告知を受けたか?」という(正確な)場所の解釈の差から生まれているようです。

ちなみに大聖堂の方が、ナザレで最も有名で大規模な教会です。

カトリック教会では、天使ガブリエルがマリアに受胎を告げたのは「マリアの家の中」と信じられています。そのためこの教会は、マリアの家の跡とされる洞窟=「ここで受胎告知が起きた」とされる場所の上に建てられています。現在の建物は1969年に建てられたもので、非常にモダンで奇麗な教会です。

祭壇の中央にある岩?の部分が、マリアがお告げを受けた洞窟の場所だと言われています。

階下に降りると、祭壇部分の真下につながるところを見学できます。


長谷川路可が描いた「華の聖母子」という壁画も飾られています。

教会の内外に、「世界中のマリア像」が飾られていて、非常に興味深い比較検討でした。各国の「解釈一致・不一致」がにじみ出ていて、一枚一枚じっくり眺めているだけでも面白かったです。

イタリア、スペインのマリア像が多めだった印象です。

カトリック教会の「受胎告知教会(大聖堂)」は、ギリシア正教会のものよりも非常に大きくて荘厳な建物です。ツアーガイド付きの団体客もひっきりなしに訪れていました。

カトリック教は「家」、ギリシャ正教は「泉」というように、信仰と伝承の積み重ねによって「受胎告知の場所」が分かれた、という背景がありますが、どちらが正解で不正解、というものではなく、どちらも「信仰したい伝承と聖地」として共存している点が素晴らしいなと思います。
伝統的な「クリスマス」を楽しみたいのであれば、ぜひナザレへ!
さて、今回の記事では、イエス・キリストの”ふるさと”とも言われる街・ナザレについてお伝えしました。マリアの「受胎告知」についても、教派によって異なるストーリーがある点も非常に面白いです。
イスラエルに住んでいて「自分、損しているな…」と思うことダントツ一位は、こうした「聖地巡礼」(ユダヤ教でもキリスト教でも)をしても、「ふーん???」という感情しか持てない点です…。なんの感慨もない自分にがっかりです。(笑)
しかしながら、知らない土地を訪れるのはいつもワクワクしますし、宗教的な側面も含めて「知らなかったことを知る」のはとても刺激的です。さもなければ、何気ない日常の風景として溶け混んでしまいがちな「街の風景」がなんらかの意味を持つことを知り、そこを実際に訪れることができる。駐在生活の「醍醐味」とはこういうところにあるのかな、と思っています。

ナザレの露天商で売られているお土産は、サンタクロースグッズやクリスマスツリーのオーナメントがたくさんあって、ヨーロッパのクリスマスオーラを楽しむことができました。日本でもなじみのある光景です。
2026年のクリスマスは、ぜひともナザレへ!私はベツレヘム(キリスト生誕の地)に行ってみたいと思っています!

