魅惑の隣国で古代遺跡巡り♪二泊三日のヨルダン旅行記【in Jordan①】

こんにちは、a-box-of-chocolateです。2025年になってから、停戦合意のおかげで非常に落ち着いた生活ができているイスラエル。そして!今がチャンスとばかりに!!お隣の国・ヨルダン(アラブ諸国)に旅行にいってきました!今回の記事では、現実逃避級(!)に大豪遊した【ヨルダン二泊三日旅行記】の前編をお送りします。
目次
イスラエルの隣国・ヨルダン。ワディ・ラムとペトラ遺跡で過ごす二泊三日【Day1】
ヨルダンは、イスラエルと接している隣国です。死海に行けば、対岸はヨルダン。紅海に行けば、対岸はヨルダン。近くて遠い国だった、ヨルダン。
隣の国なのですが、イスラエルとの時差は1時間。ヨルダンの方が1時間進んでいます。
イスラエルからヨルダンへの直行便の飛行機はなく、主な手段は陸路なのです。そして…ついにその国境をまたぐ時がやってきました…徒歩で!!
イスラエル⇔ヨルダンは、徒歩や自家用車で出入国可能!
イスラエルからヨルダンに入国する国境は3つあります。
- キングフセイン橋(アレンビー橋)ー ヨルダンの首都アンマンから57km、西岸地区を通るルート
- シェイク・フセイン国境 / 北部国境 ー ティベリアス湖(ガリラヤ湖)付近
- ワディアラバ国境 / 南部国境 ー 紅海の二つのリゾート地・エイラットとアカバを結ぶ
https://jp.visitjordan.com/page/21/Border-Crossing
キングフセイン橋を通っていくのが最短ルートなのですが(エルサレム~西岸地区→ヨルダン)、事前にビザ申請が必要だったり、何より今この情勢で西岸地区を突っ切る危険性が高すぎます。今回の目的地であるワディ・ラムとペトラ遺跡はヨルダン南部なので、エイラットまで運転して、イツィハク・ロビンボーダーから歩いて国境を越えました!

ボーダーコントロールの写真撮影は不可でしたので(カメラ向けてたら注意されました…)ご注意ください。
この国境を超えるときの注意点ですが、出国するときの手数料として、一人117シェケルの支払いが必要です。支払い証明書とパスポートを合わせて出国チェックがなされます。
また、イスラエル側の入口にあったジェネラルインフォメーションの紙には、「ヨルダンを観光するイスラエル人は、事前に国内(またはヨルダン側の)旅行エージェントを通して滞在先のホテルを手配し、予約書を印刷して携行すること」と書かれています。実際、私たちも現地ツアー会社にて事前にホテルや車を予約してから出発しました。
イスラエル人に限らず、滞在先のあてもなくフラッと入国することはできないと思いますのでご注意を。
出国時は、空港と同じく【顔写真入りのカード】を自動発給=出国スタンプなしでOKです。そこまで混雑していなかったこともあり、手荷物チェックや審査はあっという間に終わりました!
ちなみにヨルダン側に入国した瞬間、エージェントの人が検問所まで車で迎えに来てくれるように手配しました。そして日本のパスポートだとアライバル・ビザ(観光ビザ)は無料です。
アカバ→ワディ・ラムへ!
さて、テルアビブを出発したのが朝6時すぎ、国境ゲートにたどり着いた段階で約5時間が経過…!果てしない陸路の移動なので時間がかかるのがネックですが、ポジティブに言えば、5~6時間のドライブで外国に行けてしまうのです!
初日に目指す場所は、ワディ・ラム。ヨルダン南部に広がる砂漠地帯です。ここから先は、専属のプライベートドライバーさんが連れて行ってくれました!
アカバからは車で1時間少々です。
途中、ワディラムの旧駅舎へ立ち寄ってくれました。砂漠の中を走る観光列車!面白そうです。


ワディラム・ビジターセンター
砂漠地帯が見えてくると、そこからは景色が一変します!
最初に訪れたのは、ビジターセンター。土産物屋、レストラン、カフェがありました。そして現地ツアー情報などを手に入れるにはうってつけの場所です。

今回の旅は「オール・インクルーシブ」にしたので、旅先ごとの入場料などの細かい支払いは一切不要、全て旅行代金込でアレンジしてもらいました。どうやらこのビジターセンターも入場料がかかったようですが、(たぶん)ドライバーさんが支払ってくれてた…はずです。

映画「アラビアのロレンス」で一躍有名になった、「知恵の七柱」を見ることができます。この映画、ヨルダンに行くならマストウォッチ!と思ってユーネクストで鑑賞したのですが、3時間半越えの超大作!途中、眠くなったり飽きたりして…私は見終えることができませんでした…。
サンシティ・キャンプでランチ
宿泊先に着く前に昼食タイム。サンシティキャンプというキャンプサイトにあるレストランで、ランチビュッフェ。一人20ドル(!)というちょっと豪華な(といってもヨルダンやイスラエルでは普通の値段の)ランチ。いざ・・・!

お客さん、ほかに誰もいない…!

そしてビュッフェではありませんでした。3人前とは思えない大量の食事が用意されていました!

「マンディ」と呼ばれる、中東のチキンライスをふるまってくれました。豪快に鍋をさかさまにして中身を出すのがアラブ流!このピラフ風の炊き込みご飯がとても美味しかったです。こちらも三人前をはるかに凌駕する量でした。

今回は、ランチのみの滞在でしたが、ここも立派なキャンプサイトです。ご覧の通り、観光客が一人もいなくて(これで土曜日です…)気の毒になるほどでした。
私たちは日本人だけど、今はテルアビブに住んでいる、イスラエルから来た、という話をすると、スタッフさんたちは一様に「状況は大丈夫なの?」と身を案じてくれました。そして二言目には、「戦争のせいで、観光客激減で超ピンチ!」だと。ヨルダン、戦争とは無関係の国なのに…。
私たちですら、隣国なのになかなか来れなかったわけです。わざわざ遠方から中東を目指す観光客が減っているのは理解できます。「イスラエルやレバノンに近い」というだけで産業や経済に打撃を受けている周辺諸国がある、という現実を目の当たりにしました。
砂漠で宿泊♪「UFO Luxotel」
昼食後は、ホテルまでのシャトルバス(という名のオープンカージープ)に乗り換えて、いざ砂漠へ!今回宿泊したホテルは、UFO Luxotelという宿泊施設です。グランピング用のテント、またはイグルーをイメージしてください。Wi-Fiあり、冷暖房完備、お湯が出るシャワー付きの「ホテル」です。朝食や夕食はレストランが利用可能なので、何一つキャンプ要素はありません(笑)。


荷物を預けたあとは、このホテルが主催する「ジープツアー(約3時間コース)」に参加しました。今回の旅行、オールインクルーシブで追加料金なしのプライベートツアーのため、実際のところのツアー参加費用がわからないのですが…。ホテルのレセプションには、一人50JOD(約1万円)と書いてありました。3人で3万円です…!(1JOD(ヨルダンディナール)=200円)
ここからは、ツアーで見た景色を写真でお届けします。





ナバティア人、タムダ人が残したとされる”絵文字”。ラクダや動物の絵が見て取れます。
https://maps.app.goo.gl/E8TneFSkvBwfhqpE8

ロックブリッジは、実際に登ることができます。ちょっとしたクライミング体験!
https://maps.app.goo.gl/Swa39gvL8Mz3R8U58


日の入りは18時半ごろ。イスラエルでは毎日、地中海(水平線)に沈む太陽を眺めていますが、ヨルダンで見る砂漠に沈む太陽は、なんともノスタルジックな雰囲気でした。そして、日没が近づくと一気に寒くなりました。日が出ている間は、長袖シャツ一枚でも快適な気候ですが、日没後はアウター必須です。
約3時間、たっぷりとワディ・ラムの観光名所を回ってくれたドライバーさん。ワイルドなオープンカーツアー、とても楽しめました。
満天の星空の下で♪星空観察体験!
さて、ジープツアーのあとはホテルに戻ってきて夕食です。写真はありませんが、美味しいビュッフェスタイルのディナーを楽しみました。

そして20時半からは、敷地内での星空観察会に参加しました(これも有料オプション、一人20JODでした)。超巨大な望遠鏡を使って、専門家(というかアマチュアだけどとても詳しいガイドさん)のガイド付きです。ちなみに、この時間帯はダウンコート+手袋という完全防備でちょうどいいほどの寒さ!昼間との温度差が激しいので、服装には注意が必要です。
何も遮るものがない、ワディ・ラムの砂漠は天体観測にもってこい!!金星や木星に焦点を当てた望遠鏡から見る惑星は、本当に美しかったです…!
ちなみに肉眼でも様々な惑星や星座を確認できます。天の川もくっきり。そして流れ星も次から次へと見えました!私たちが滞在したときは満月から数日後だったので、月が昇ってくる時間は21時半過ぎ。つまり、空は真っ暗な状態で天体観測することができました。月明かりが強いと星も見えにくくなるため、非常に好条件がそろっていました。
そして!月が昇ってくる瞬間も観測できました!


ちなみにこの観測会の最後には、星空の下で写真撮影をしてくれるサービス込みです♪高性能一眼レフで、満天の星空&月が出てくる瞬間の写真を撮ってもらいました。
都会の喧騒から離れて、完全なる静寂を味わう。砂漠で過ごす特別な夜!

この日の朝はまだイスラエルに居たわけですが、同日夜には、異世界転生?宇宙旅行?と錯覚するようなヨルダンの砂漠に宿泊。お客さんはちらほらと見かけましたが、一度テントに入ってしまうと、ほかの人の気配など微塵も感じられませんでした。
何の物音もせず、静寂に包まれた漆黒の夜。星と月明かりを楽しめる、最高の夜。とにかくうるさいテルアビブ(失礼!)からの完璧な現実逃避でした!!
テントの中は暖房をつけても寒かったのですが、長い長い一日に疲れ果ててぐっすり眠れました。
最高に豪華な非日常体験をしたい人にはぜひおすすめしたいヨルダン旅行です!<to be continued>

ヨルダンでのスマホ事情★
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