【備忘録④イラン戦争】気づけば1か月経過!イラン vs イスラエル&アメリカ。戦争28日目 in テルアビブ

こんにちは、a-box-of-chocolateです。前回の投稿でも触れましたが、ホリデーシーズン返上で戦争は続くのであろうと予想されたとおり、ますます軍事行動に全振りなイスラエル。北はvsレバノン(ヒズボラ)、国内中部(西岸地区)ではパレスチナ人vs入植者、国内南部(ガザ)でも続いている紛争、そして宿敵イラン。これだけ手広く攻撃(かつ防衛)をし続けるIDFの体力もすごいです。
素人感想で言わせてください。イスラエル軍の発表によるとイランは弱体化していると言い続けているのに、どうしてこうも毎日毎日、クラスター爆弾搭載のミサイルが飛んでくるのか??
初期の頃よりも被害はどんどん拡大していて、テルアビブ市内(自分がよく行く場所の近く)にもデブリ(迎撃の残骸)やクラスター爆弾が落ちて、あちこちに穴が開いています。正直なところ、イランのことを過小評価し過ぎだったのでは?と思います。
これだけ自国内にも被害が出始めてきたのだから、戦争続行の声が尻つぼみにならないかな?と淡い期待をしていますが…やめたくなっているのはトランプ氏だけかもしれません。

私の憩いの場、ハビマ・スクエアの一角にもデブリが落下。シェルター代わりのパーキングに駆け込む経験もしました。
目次
ホルムズ海峡封鎖なんて関係ない⁉「打倒・イラン」という漠然とした目標に向かうイスラエル
イスラエルが語る「イランを倒す」という具体的な行動というのは、他国の領土へ軍事用航空機で乗り込み、上空から空爆して物理的に国土にダメージをもたらし軍事施設を破壊し、革命防衛隊の統率者たちを暗殺するという「軍事行動」です。自国を守るために戦うという大義名分があるものの、シューティングゲーム(バーチャルゲーム)の枠組み以外で起こってはいけない出来事が、自分の生活圏で起きてしまっている。冷静になればなるほど、現実とは思えない戦争が現在進行形で起こってしまっているのです。
皮肉なことに、国交断絶から46年間、一度もイラン↔イスラエルを飛行機で移動することはなかったのに、イスラエル国内すべてのフライトをキャンセルしてでも、ベングリオン空港を拠点にイランにばっかり行く!という現状…。イラン大好き!と言えなくもないですね。(笑うしかない)

イランの油田すらも攻撃したイスラエル。エネルギー不足は心配無用?
さて、日本を始め世界の注目は「ホルムズ海峡」と「石油価格」でしょう。経済活動の停滞、物価高、インフラへの影響…。中東で始まったこの紛争の余波は、もはや当事者だけの問題ではありません。
一方で、イスラエル国内のニュースでは「ホルムズ海峡が封鎖された」という点についてはあまり触れられていない印象です。それもそのはず、イスラエルはイランや中東から石油を輸入していませんし(主な輸入先はアゼルバイジャンとカザフスタンだそうです)、国内の天然ガス産業(リヴァイアサンガス田)もあるので、エネルギーを自給自足可能です。海峡封鎖がもたらすイスラエルへの直接的な不利益はあまりないからなのか、ホルムズ海峡に関するコメントはトランプ大統領からばかり発せられています。
学校は休校、仕事も制限。経済的損失は?
開戦と共に幼稚園や学校が休校になりました。開校している地域はほんの一部で、全国的にはオンライン授業が行われています。実際のところ、全ての学校にシェルターや避難所のあるわけではなく、クラスター爆弾やデブリが学校の敷地に落下している事故も頻発しているので、オンキャンパスで教育活動を維持するリスクは非常に高そうです。
子どもが常に家にいるのに、親は仕事をしなければいけない。国民にとっても非常にハードな日々です。元々、イスラエルのローカルスクールは8時30分から13時30分まで、といった「土曜半ドン・スタイル」が週5または6なので、日本のように勉強がすごく遅れていく!という心配はあるのか?ないのか?早い時間から公園や広場でたむろしている子どもたちを見かけることが多いです。ちなみに我が子のアメリカンスクールも同じようなスケジュールになってしまい…。ゲームし放題、動画見方放題!(ですが、今はやむを得ない、と目をつむっています。)
そんなイスラエル国内の経済状況ですが、イランとの戦争による経済的損失は、週あたり94億シェケル(30億ドル)に達すると推定される、という見積もりもあります。
かたや、イスラエルの防衛関連企業は大儲け。ラファエル社、イスラエル・エアロスペース・インダストリー社は、800億ドルの受注残を抱えている、というニュースも。やはり武器を作る防衛ビジネスは儲かるのでしょうか…。上記の記事では、投資家たちにも恩恵が大きいと述べられています。
スーパーマーケットで売られている生鮮食料品の流通も安定供給が続いていますが、とにかく高いです。激安スーパー、Osher Ad以外では大量買いを躊躇うくらい、食費高騰が止まりません。この戦争のせいで仕事がなくなったり、売上減になったり、予備役として呼び戻されたり、雇止めになったり。そんな市民も数多くいるかと思うのですが…。そこもまるっと含めて、国民全員がなんらかの形で戦争に巻き込まれている、と言えるでしょう。
そもそも、イランの国家体制を転覆させることなどできるのか?
敵国イランに対して、イスラエルが臨む最大の目的は「Regime Change (体制転換)」。要するに、イラン革命防衛隊(Iranian Revolutionary Guard(IRG))によるイランの支配を終わらせ、国民蜂起を巻き起こし、一気に国の体制転換を画策している(いた?)はずなのですが…。
数週間から数か月で成し遂げられるという見込みで始めた戦争ですが、モサド長官が最低でも1年はかかると予想していたことがリークされるなど、「思ってたのと違う!」という現状になってしまった今、戦争を起こした当事者たちも発言や態度が二転三転しているように感じます。

ネタニヤフ周辺
「情報機関が“いける”と言ったから判断した」

モサド周辺
「いや、最初から長期戦・不確実性つきで説明していた」

IDF周辺
「軍事力だけで政権崩壊は無理だと最初から言っていた」

米政権周辺
「イスラエル側が成功の可能性を高く見せた」
このところの報道を見ると、ネタニヤフ首相が主張する「体制転換」に関しても、トランプ大統領は同じ熱量で切望している様子でもありません。(すでに体制転換が始まっている、とも主張しています。)そんな中、トランプ氏はイランのエネルギー施設攻撃停止の期限を再び延長。4月6日午後8時(EST)まで時間を稼いで(?)いるようです。
イスラエルとしては今すぐ戦争が今すぐ終わってしまっては困るので、怒涛の攻撃ラッシュ!!ヒズボラもテヘランも打ちのめす!!と言わんばかりの波状攻撃を繰り返しているので、イランも絶え間なく報復。イスラエルへのミサイル攻撃が続いています。
イランとイスラエルの比較表
国土面積・人口・政治体制・経済・軍事力を比較
| 項目 | イラン | イスラエル |
|---|---|---|
| 正式名称 | イラン・イスラム共和国 | イスラエル国 |
| 首都 | テヘラン | エルサレム※ |
| 国土面積 | 約164.8万km² | 約2.2万km² |
| 人口 | 約8,900万人 | 約980万人 |
| 主な民族 | ペルシャ人中心 | ユダヤ人中心、アラブ系住民もいる |
| 公用語 | ペルシャ語 | ヘブライ語 |
| 主な宗教 | イスラム教シーア派 | ユダヤ教 |
| 政治体制 | イスラム共和制 | 議会制民主主義 |
| 政治の中心 | 最高指導者 | 首相 |
| 経済の強み | 石油・天然ガス・製造業 | IT・医薬・半導体・軍需 |
| 対米関係 | 対立的 | 緊密 |
| 現役兵力 | 多い | 中規模 |
| 軍事の強み | ミサイル・ドローン・代理勢力 | 空軍・防空・情報戦・精密攻撃 |
| 空軍力 | 制裁の影響で旧式機も多い | 非常に強力 |
| ミサイル戦力 | 非常に強い | 強い |
| ドローン戦力 | 強い | 強い |
| 防空システム | 一定の能力 | 非常に高性能 |
| 核戦力 | 保有は確認されていない | 保有国と広くみなされる |
| 地理的特徴 | 広大で奥行きがある | 小さく、即応性が重要 |
| 一言でいうと | 広さ・数・資源・ミサイル | 技術・空軍・情報・防空 |
基本情報
政治・経済
軍事力
※エルサレムの扱いは国際的に見解の違いがあります。
※人口・軍事関連データは推計を含むため、資料により変動します。
これだけ激しくお互いを憎み合っている存在=敵国同士のイスラエルとイラン。冷静に考えると、どちらも軍事力による国の発展や防衛に尽力している、という点で似ていなくもない?と思うのですが。国土面積や人口だけを比べたら、文字通りイスラエルは「巨大な敵に立ち向かっている」状態なのです。
持久戦に持ち込みたいイランと、短期決戦で打ちのめしたいイスラエル。もはやどちらも「負け」は認めたくないでしょうから、あとは忍耐、忍耐。果たしてイラン国民はネタニヤフ首相が思い描いたように反体制派として立ち上がって、国民蜂起を起こすのでしょうか?そんなヒーローモードのシナリオも見てみたいですが、現実はただ、お互いの国を破壊し合っているだけです。
戦時下でのテルアビブ生活について
2026年3月は全部戦争の思い出で終わってしまった、私のテルアビブ生活。このブログでも何度も書いているように、ミクロな視点から見た「日常生活」というものは、そこまで大きく変化したわけではありません。買い物にも行けるし、商品の流通はスムーズですし、相変わらず物価は高いけれどもなんでも買えます。サイレンの合間を縫って(?)散歩にも行けるし、ネットも繋がるので日本のドラマやバラエティー番組も楽しんでいます。(余談ですが『リブート』にハマってます!)
しかし!マクロな視点からすれば、毎日ミサイルが上空を飛び交うという、とんでもない異常事態です。私は絶対にシェルターに逃げる派なので(無視する人も一定数います)、ミサイルを撮影したりベランダから優雅に眺めたりはしませんが、自宅シェルターにいても、迎撃音やクラスター爆弾が着弾して爆発する音が聞こえるんです…。
ミサイル攻撃事前警告→サイレンが鳴る→シェルターに行く→避難解除、という一連の流れはだいたい20分程度。1回避難行動を取ると、何かの作業が15分~20分程度中断されます。夜中の就寝時も同じく、強制的に叩き起こされてシェルターに移動する→待機、を繰り返すため、激しく寝不足を感じるのです。

この戦時下においても、街路樹や花壇は奇麗に整備されています。スプリンクラーによる自動散水もセットなので、メンテナンスもばっちり。街中はとても春めいていて、まさにアビブ(春)の到来や生命の息吹をあちこちで感じるのです。生命力の力強さを感じる一方で、破壊や死といった戦争の代償とも隣り合わせの毎日。日常と非日常が混在している、まさにカオス!バラガン!なイスラエルでの日々です。
大型連休、ペサハ(Pesach)!
パスオーバー(Passover)、過ぎ越しの祭り、などとも呼ばれる春の大型ホリデーがまもなく到来します。今年は、2026年4月1日水曜日(日没) – 2026年4月8日水曜日まで。
しかし!!
ベングリオン空港はいまだに通常オペレーションとはほど遠く、なんと1日15便(しかも限定的な都市のみ)しか出発便の運航はないため、海外旅行大好きなイスラエル人には悲報です。今日現在までの出発便は、一機当たり50人しか乗れないので、ある意味では豪華セレブ旅行なのです。実は我が家も春休みは日本に一時帰国予定でしたが見事にフライトキャンセル。テルアビブでの耐久レースに打ち勝てば休暇が楽しめる!と思ったのですが、その予定すらあっけなく無くなりました。
ちなみに今から日本に帰るとしたら、オプションは2つ。
①陸路でヨルダン(アンマン)(3~4時間)→トルコ(イスタンブール)など、ロイヤル・ジョルダン(現在稼働中)で飛べる都市を経由
②陸路でエジプト(タバ、エイラートと隣接)(6~7時間)→タバ空港またはシャルム・エル・シェイク国際空港から脱出

どちらも果てしなく大変な【脱イスラエル記】になること間違いなしです。モーセの導きによるユダヤ人の【脱エジプト】成功を祝う連休なのに、エジプト経由でイスラエルを出ていくしかないとは…なんとも皮肉な!
2025年のパスオーバーの詳細、経験談はこちら↓
去年はミュージアムの無料開放イベントがあって、友達とあちこち出かけました。あれから1年、今年のパスオーバーは何一つ楽しい予定がありません(涙)!日本での休暇予定もなくなり、ただひたすら休みが過ぎるのを待つだけの、文字通り【パスオーバー(過ぎ越し)休み】になりそうです。
時は金なり。Oulier に再挑戦する日々
この戦争期間はほぼ在宅しているため(遊び歩いている駐妻生活は封印!)、ちょっと語弊がありますが、ぶっちゃけ毎日暇です。あまりにも時間があるので、長い間放置していた【Outlier】に久しぶりにログインしてみたのです!
この半年間何もしていなかったわけですが、コンスタントにプロジェクトがある、というメールは来ていたので、仕事はそれなりにあったのだと思います。
今回はタイムリーにアクティブなプロジェクトを見つけることができ、無事にオンボーディングのスクリーニングにも合格。だいたいこのあとタスクがないパターンが多かったのですが、今携わっているプロジェクト(アノテーション系)はコンスタントに仕事があり、今までダラダラとドラマや漫画を見ていた時間を、全てOutlierのタスクに捧げる日々が始まりました!
前回のイラン戦争(2025年6月)の間は音声系タスクが活況で、戦争の副産物として渋滞が減って静まり返ったテルアビブの利点を生かし、タスクを提出しまくった思い出が甦りました。
AIトレーナー(日本語エキスパート)の募集も再開した?ようですので、ドル払い副業に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。どんな国にいても(戦時下のイスラエルでも)、Wi-Fiとパソコンさえあればできるリモートワーク、という素晴らしい仕事の形態です。
そういうわけで、私はしぶとく粘り強く戦争下のテルアビブ生活を維持しています。時間を有効活用して、数か月ぶりに収入ありの仕事もこなせたという嬉しいおまけ付き!いつまで続くかわからない生活がデフォルトになってくるのだけは避けたいですが、非日常という日常をうまく乗り越えていくスキルと経験値だけは、とても上がっていると思います。海賊王かスーパーサイヤ人になれる日も近そうです。(笑)

